【試合結果】RIZIN LANDMARK 16 in NAGASAKI|安井飛馬がライアン・カファロに判定勝利
安井飛馬が眼窩底骨折からの復帰戦でライアン・カファロに3-0のフルマーク判定勝ち。松嶋こよみを破ったCFFC王者を、大外刈りや朽木倒しの投げとバックキープで3R通して支配した。
大会情報
EVENT INFO2026年10月3日、長崎スタジアムシティ HAPPINESS ARENAで開催されたRIZIN LANDMARK 16。JTTの安井飛馬が第8試合でライアン・カファロとフェザー級で対戦し、MMA初の国際戦を判定3-0(30-27×3)のフルマークで制した。

2026年10月3日、長崎スタジアムシティ HAPPINESS ARENAで「abc presents RIZIN LANDMARK 16 in NAGASAKI」が開催された。JTTからは安井飛馬がフェザー級でライアン・カファロ(米国)と対戦し、3-0(30-27×3)のフルマーク判定で勝利。眼窩底骨折からの復帰戦を白星で飾った。
戦前はカファロ優勢の見方が多かったなか、首投げや大外刈り、朽木倒しといった柔道技とバックコントロールで3ラウンドを支配し、RIZINで松嶋こよみを破ったCFFC王者を完封した。
所感まとめ
- 安井飛馬: 相手を誘導して先回りするグラップリングと、カウンターの打撃の成長が見えた完勝。課題は組みのスタミナで、フェザー級の上位と戦うにはスピードを保ったままパワーとスタミナを上積みする必要がある。
大会概要
- 大会名: abc presents RIZIN LANDMARK 16 in NAGASAKI
- 日程: 2026年10月3日(土)14:00開始
- 会場: 長崎スタジアムシティ HAPPINESS ARENA
- 配信: ABEMA/RIZIN LIVE/RIZIN 100 CLUB/スカパー!(PPV)
JTT参戦選手 試合結果(安井飛馬)
安井飛馬 vs ライアン・カファロ(フェザー級66kg / 5分3R)
結果: 安井飛馬の判定勝ち(3-0=30-27、30-27、30-27)
https://www.youtube.com/watch?v=S5QMbOyCWgg
計量
前日の公開計量は安井 65.90kg、カファロ 66.00kgで両者一発クリア(RIZIN公式X)。
試合の背景
安井は前戦のDEEPで、グラウンドでの反則ヒザにより眼窩底骨折を負った。そこからの復帰戦となるRIZINでの試合は、CFFC王者である「ナゾガイコクジン」ライアン・カファロ。
事前の評判では、国内の強豪とされる松嶋こよみを破ったカファロが圧倒的に優勢。RIZIN.tvが戦前に公開したVerdictのファン予想でもカファロ78%・安井22%と、流石に安井にはまだ早いという評価だった。
カファロ自身も戦前のインタビューで、安井について「柔道に頼りすぎている」「粗い戦い方でエネルギーを使ってしまうだろう」と分析していた(MMAPLANET)。
レスリングをベースに持つアメリカローカル王者にどこまでやれるか、安井が試される試合だった。
セコンド
上田将悟(実戦空手道 悠慎會) / Coco Izutsu / 飛田昌邦(TRUSTEP JAPAN株式会社 · 代表取締役)
試合内容
1R:
安井が飛び膝で突っ込みカファロが外してスタート。
安井は前蹴り、カファロはジャブで触りあう。サークリングする安井にカファロはリードジャブ。
カファロのジャブに安井は被せの右フックから左フックのコンビネーション、これは僅かに外れる。
安井はバックスピンキックを狙うが、カファロが前に出るタイミングと重なり、カファロがバックを取る形。安井は直ぐに正対して四つ組の展開から壁レス、安井が壁に押し込む形。
ハンドファイトでカファロは両脇に差し込みクラッチして持ち上げるが、あまり浮かず壁の攻守の取り合いをするが安井が壁に押し付ける。
安井は両脇差されるのは気にしてない様子。再びカファロが両脇に差し込み首相撲を狙うが、安井はそれを首投げで投げきりTD、袈裟固めのポジション。
安井は袈裟固めポジションで頭にパウンドを放つ。カファロは袈裟固めを解除してバックを取ろうとするが、安井はその動きに合わせて立ち上がって正対し、再び壁レスの展開、安井がオフェンス。
カファロは安井のコントロールに対して、お尻を平手で叩く。
カファロが両脇差し込みからクラッチ反転するが、安井が大外刈りからTDを狙う。
カファロの小手巻きが引っかかる形で両者が膝をつく形になるが、直ぐに安井がパウンドを打てる姿勢に持ち込みパウンド連打。
カファロが起きあがろうとする反応に対して小手巻きを外しながらバックを取り、カファロが更に反転する対応にはスペースを作りカファロを泳がせる形で様子見。
カファロがエビから立ち上がろうとしたところでニーオンベリーから鉄槌、完全にカファロのリアクションに回答を出せている。
更に安井は横三角っぽい形を取り、十字や三角を匂わせながら鉄槌でパウンド。
カファロはブリッジからの反転で上になるが、横三角自体はガッチリ入っていて解除できず。
安井が横三角をガッチリ組み直してから反転して上を取りに行くが、カファロが更に上を取り直し元の体勢に戻る。
カファロは安井の首に膝を乗せようとするが、横三角がガッチリ入っていてうまく姿勢を作れない。
一息ついて安井が再び反転、同じようにカファロが更に反転しようとするが今度は安井が残り、そこから腕十字を狙えるポジション。
カファロが嫌ってディフェンスに徹するので、バックをとって足を入れて亀のポジションに対して右手で首を巻きながら左手でパウンドを連打。
カファロが前に落とそうとするが、安井が更に対応して、横に転がしてバックテイク、おたつロックを組んでコントロール。
カファロが反転するが、安井はついて行き再び亀のポジションで首を巻きながらパウンド、そこから少し崩れるが安井が腕十字のセット、しかしカファロのディフェンスが硬いと見て、即座にバックテイクを取り直してコントロール。
そのまま、安井がパウンドを打ちつつラウンド終了。
10-9 安井
2R:
カファロが前に出てカーフ、合わせた安井のツーワンがヒット、カファロがふらつく。
安井がストレート、カファロはダッキングからフック、外れる。
安井がショット、カファロはスプロール、直ぐに安井は切り替えてスタンドへ。
安井のショットモーションに近い右ストレートがカファロにヒット、カファロは崩れて安井の足にしがみつく。
そこからカファロがダブルレッグでクラッチ、更にバックを取りに行くが、安井は許さず、カファロの足をキャッチしながら反転して正対、ガブって壁レスへ。
がぶりながら右膝を頭へ、カファロはがぶりを崩しながらバックテイクを狙う、安井が首を巻いたまま残り、投げを狙うがカファロ耐える。
安井の首巻は外れるがカファロはバックは取りきれない。安井が正対して離れてスタンドへ。両者疲れが見える。
安井がシェイドゥラエフっぽいストレートからフック、カファロはダッキングで外す。
カファロのカーフに、安井の右ストレートがヒット。安井が更に右ストレートをヒット。壁に詰められたカファロに右フック、ガブって膝、カファロの下へのタックルは切りながら膝。カファロはなんとか立ち上がりクリンチ際にエルボーをヒット。
安井のノーモーションの右はカファロが外す。カファロはボディストレート、安井が外す。
安井、消耗が激しい。膝に手をつくモーション。
カファロのローキックにニータップを合わせるがドライブできず。
安井のリードジャブにカファロはクロスのフックを合わせる。安井は両手ブロックでクリンチに行くがカファロは防ぐ。
安井の右にカファロは右を合わせているが消耗から腕が上がり切らない。カファロのローキックに、安井はリードジャブを合わせる。
安井はリードジャブを打ちながらサークリング。足を止めて打ち合うが両者パンチに威力がない。
安井はリードジャブを打ちながら距離を取る。カファロは追いかけたいがスタミナが回復していない。
カファロのクリンチに安井は右打ちおろしを合わせるが外れてクリンチ、カファロが膝を打って離れる。
安井が朽木倒しでTDし背中をつかせる。カファロはアナコンダをセットしかけるが、安井が解除してバックテイクからおたつロック。
安井が横からパウンドを打ち、嫌ったカファロが起き上がろうとしたところでチョークをセット。ここでラウンド終了。
10-9 安井
3R:
安井がジャブから入る。続いて朽木倒しっぽいシングルレッグ、カファロは尻をつくが安井の首を巻いてフロントチョークのプレッシャーをかける。
安井は首を巻かれたまま立ち上がる、カファロが一瞬ニンジャチョークに切り替えるが安井が反応して反転、しかしカファロが再びがぶりの体勢。
カファロは膝を打ち込むが安井はガード、安井が上体を起こしてスクランブルからバックに行くと見せかけて、背中に右手を通してカファロの右手をグリップしながらマウント。カファロの右腕を封じて片手しか使えない状態にし、肩固めをセット、締め上げていく。
カファロは足をスイングした反動で上体を捻り肩固めを解除するが、安井がバックテイクからおたつロック。
左手でワンアームのチョークをセット、カファロは必死にディフェンス。
安井のおたつロックが少し緩んだところで、カファロが足を外しに手を使ったタイミングで安井がチョークで一気に締め上げる。
カファロだいぶ苦しいが懸命に安井の腕を外し、なんとか解除。
カファロはアームループエスケープで上半身のセットを外して反転しようとするが、おたつロックが引っかかって反転しきれない。
再び安井がバックをとってパウンドを交えながらチョークの隙を狙う。
カファロも懸命に外す、安井はフェイスロックの状態で締め上げ、反転しようとするカファロにツイスターの形で更に締め上げるが、カファロが抜ける。
再び安井がフェイスロック、カファロは耐えながら立ち上がり、バックパックでしがみつく安井を落とすようにダイブするが、安井はしっかりついて行きバックテイクをキープ。
最後は安井がツイスターから十字を狙いに行ったタイミングで試合終了。
10-9 安井
所感
安井飛馬選手の現在地が見える試合だった。
MMAにおけるグラップリングのうまさを手に入れつつある。常に相手の動きを予想して誘導して動かし、その動きに対応を被せて有利なポジションを継続し隙があれば極めに行く。
反転からのカウンターを許さず仕掛けるが無理はしない、伊澤星花選手のグラップリングに似たものを感じた。
カファロ選手は適切に対処しているのだが、その対処は安井選手の想定の範囲を超えず対処への対処を常に被せられていた。かふぁろ選手視点で何をやっても自分の形にならない相当ストレスのかかる試合だっただろう。
その展開でも最後まで諦めずに対処し続けたメンタルは素晴らしいとしか言えない。
MMAではあまり使われない柔道投げを武器として活用し一般的な柔道投げへの対処を逆手にとって対応を被せて有利に持っていっていた。
3Rのスクランブルからバックテイクにいかずに背中を通して相手の腕をロックしながらの肩固めへの入りなど、非常にテクニカルで色々な技を習得している部分が見えた。
また打撃に関しては、変に綺麗な打撃ではなく、モーションがショットに近い伸びるストレートだったり、カーフに合わせたストレートやリードジャブなど、カウンターの打撃の上達を感じた。
元々安井選手は目がよく、打撃がクリーンヒットした試合はほとんどない。その目の良さがカウンターの方に活かされ始めたように思う。
目立ったのはスタミナの面だがカファロ選手も同じように消耗していたので、おそらくカファロ選手の出力に合わせて出力を出したので消耗した感じだろう。
フェザー級としては骨格が小さい部類の安井選手が上位陣と戦うには、特徴のスピードを落とさずに今以上のパワーとスタミナが必要になる。
この二つを同時に得るのは非常に難しい。自分よりパワーのある選手とグラップリング・レスリングを毎日何ラウンドもこなすような練習が必要になるだろう。
おそらく走り込み等では手に入らないと思われる。走り込みでは有酸素系は良くなるが、乳酸耐性であったり所謂組みのスタミナは上がりづらい。
安井選手に今後必要になるのは、有酸素系を維持しつつ、組みのスタミナをつけることだ。
今後も宮崎と東京を往復する感じになるのかもしれないが、しばらくはJTTで毎日グラップリングをしながら組みのスタミナの強化をするのも良いかもしれない。
秋元強真選手の対シェイドゥラエフの練習に協力するのも良いだろう。
突拍子もない発言をしたり、何を考えてるか分からないと言われたり、天然な安井選手だが、独特の感性で自分なりのMMAを築き上げている「天才」の一人と言えるのかもしれない。
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よくある質問
安井飛馬 vs ライアン・カファロの試合結果は?
2026年10月3日のRIZIN LANDMARK 16 in NAGASAKI(フェザー級・5分3R)で、安井飛馬が3-0(30-27、30-27、30-27)のフルマーク判定で勝利した。
ライアン・カファロとはどんな選手?
米国ニュージャージー州出身のCFFCフェザー級王者。本戦前のプロ戦績は15勝6敗1NCで、2026年5月のRIZIN.53では松嶋こよみにドラゴンスリーパーで一本勝ちしている。
安井飛馬にとってどんな試合だった?
2026年4月のDEEPで反則ヒザにより眼窩底骨折を負い、手術を経て迎えた約5ヶ月半ぶりの復帰戦。戦前のファン予想ではカファロ優勢だったが、投げとバックコントロールで3ラウンドを支配した。
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