安井飛馬が眼窩底骨折で手術へ|DEEP 2nd ROUND森俊樹戦の反則ヒザが原因

安井飛馬が2026年4月19日のDEEP TOKYO IMPACT 2026 2nd ROUND森俊樹戦で受けた反則ヒザによる眼窩底骨折のため、翌4月22日に手術を受けることをInstagramとYouTubeで報告した。グラウンド膝禁止ルールと会場裁定変更の経緯を整理する。

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JTT所属の 安井飛馬 が、2026年4月19日の DEEP TOKYO IMPACT 2026 2nd ROUND 森俊樹戦で被弾したグラウンドヒザにより 眼窩底骨折 を負い、翌4月22日に手術を受けることを自身のInstagramストーリーとYouTubeで報告した。


本人からの報告

安井はInstagramストーリーで病院の待合室の写真とともに、次のようにコメントしている。

診察も終わり、明日手術受けられる事になりました。 裏で尽力していただいた方々誠にありがとうございます。 あまり携帯を見ないようにと言われてるので、手術後にゆっくり連絡返します。 まじいてー

YouTubeチャンネルでも試合直後の状況を本人の口から説明する動画を公開しており、反則ヒザを受けて緊急搬送された経緯、会場での「TKO負け」裁定から「反則勝ち」へ覆った瞬間の心境、さらに朝倉未来への緊急電話について触れている。

https://www.youtube.com/watch?v=vXtU_Au6JSk:embed


負傷の経緯:4月19日の森俊樹戦

負傷の原因となったのは、4月19日に行われた DEEP TOKYO IMPACT 2026 2nd ROUND (DEEPフェザー級/5分3R)の森俊樹(FIGHTER’S FLOW)戦だ。

1Rのグラウンドの攻防で、安井がフロントチョーク→三角→腕ひしぎ十字固め→再び三角、と下からサブミッションを連続でセットしていた局面。森は持ち上げて崩そうとするが極めを切れず、苦し紛れに グラウンド状態の安井の顔面へヒザを1発、さらに続けて2発 を打ち込んだ。後続の2発はガードできたものの、1発目が左眼窩周辺を直撃。安井はその場で反則を訴えたが、レフェリーの初動は流し気味で、試合は三角絞めの攻防のまま1Rを終えた。

2Rは森に減点1が入った状態で再開されたが、安井は 左目が開かない 状態でスタンドを戦うことを余儀なくされた。ドクターチェックが2度入り、2回目で試合ストップ。会場では一度「森の負傷TKO勝利」という裁定が下ったものの、その後 森のグラウンド膝による反則失格 に変更され、最終的に 安井の反則勝ち となっている。

試合経過の詳細はDEEP TOKYO IMPACT 2026 2nd ROUND|JTT参戦選手 試合結果まとめにまとめている。


DEEPルールにおける「グラウンド膝」禁止の意味

今回の反則は、日本MMAルール特有の線引きの中で明確に禁止されている打撃にあたる。

DEEPルールでの扱い

DEEPの3Rルール(通常興行)で禁止されているのは、グラウンド状態の相手に対する膝 、いわゆる4点膝だ。一方で、同じグラウンド状態の相手への サッカーボールキックと踏みつけは許可 されている。UFC等のユニファイドルールではこの2つも禁止されているが、DEEPやRIZINはPRIDE時代からの流れを汲む形で残しており、日本MMAルール特有の線引きになっている。

その中で膝だけが切り分けて禁止されているのは、膝蹴りが点で鋭く入るため眼窩底のような薄い骨の外傷につながりやすい、という経緯が背景にある。安井が今回負った負傷は、まさにこの線引きの意味を示す結果になってしまった。

グラウンド状態の定義は概ね「片手・片膝以外の部位がマットに着いている状態」。三角や腕ひしぎをセットされ、下から相手を抱えているようなポジションも、下にいる側から見れば「グラウンド状態の相手」に該当する。今回のように極められかけて打開策として顔面ヒザを選ぶのは、ルール上明確に禁止されている反則で、安全面でも特に危険な選択になる。

RIZINルールとの違い

一方、RIZINのメインルール(5分3Rの一部試合)では、条件付きで グラウンドヒザが解禁 されているケースがある。安井自身も直近のRIZIN LANDMARK 12(2025年11月3日 鹿志村仁之介戦)では、このDEEPより打撃面の自由度が高いルール下で戦っていた。

つまり安井は 半年前まではグラウンド膝が合法のリングで戦っていた わけで、試合中の「この体勢なら顔面ヒザは来ない」という前提は、DEEPルール側のものだ。安井が被弾直後に反則を強く訴えていたことからも、この前提のポジション取りをしていたことがうかがえる。

眼窩底骨折とは

眼窩底は眼球を下から支える薄い骨で、直上への衝撃を逃がす構造のためここが先に折れる。症状としては複視、眼球運動制限、頬のしびれなど。手術は多くの場合、陥没した骨片の整復と人工プレート等での再建を行うもので、格闘技復帰までは数ヶ月単位のブランクが必要になるのが一般的だ。

JTTでは今月、秋元優志 もマススパー中の眼窩底骨折でDEEP 131欠場を発表したばかりで(関連記事)、偶然とはいえ同じ部位の負傷が続いている。


会場裁定から反則勝ちへ

当日、試合終了直後のリング上では「森の負傷TKO勝利」がアナウンスされ、安井は一度敗戦扱いを受けている。YouTubeのタイトルにもある通り、「TKO負け」から「反則勝ち」へ裁定が覆ったのは試合後しばらく経ってからの出来事だ。

ルール通りに裁定されれば、グラウンド状態での顔面ヒザは 減点ではなく失格相当 の反則であり、その反則によって試合続行不能となった以上、反則勝ちになるのが妥当だ。試合後の検証で運営側が正しく修正した形で、結果として安井は公式記録上、プロ5勝目(反則勝ち)を手にしている。

とはいえ戦績よりも先に残ったのは 左眼窩底骨折 という重傷で、本人にとって気持ちの整理がつきにくい一戦になったのは間違いない。


まとめ

極めかけていた試合で被弾した反則ヒザ、試合後に覆った裁定、そして手術という重い後処理。25歳の若手プロスペクトにとっては、戦績を落とさずに済んだことだけが救いだ。

「手術後にゆっくり連絡返します」という本人のコメント通り、まずは無事に手術を終え、眼窩底の回復に専念してほしい。焦らず戻ってきてくれれば、バンタム級・フェザー級を自在に戦えるこの才能はまだまだ伸びる。

早期回復と無事の復帰を祈りたい。


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