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【試合結果】DEEP TOKYO IMPACT 2026 4th ROUND|JTT参戦選手 試合結果まとめ

2026年9月6日開催のDEEP TOKYO IMPACT 2026 4th ROUND試合結果まとめ。JTTの佐藤修斗は山口コウタを2R 2:01 TKOで下してプロ2連勝。坂本岳は黒岡裕真に20-18×3の判定負けで連勝ならず。両試合の内容と所感を振り返る。

大会情報

EVENT INFO
TOURNAMENT 開催済み

DEEP TOKYO IMPACT 2026 4th ROUND

日付
時間 12:00
会場 ニューピアホール
配信 U-NEXT / DEEP・DEEP JEWELSメンバーシップ(YouTube)

DEEP TOKYO IMPACT 2026 4th ROUND。JTTから坂本岳(vs黒岡裕真、判定負け)と佐藤修斗(vs山口コウタ、2R TKO勝ち)が出場。9月6日、東京・ニューピアホールで開催。

坂本岳 DEEPバンタム級 5分2R
坂本岳 JAPAN TOP TEAM 敗戦 黒岡裕真 和術慧舟會HEARTS
佐藤修斗 DEEPバンタム級 5分2R
佐藤修斗 JAPAN TOP TEAM 勝利 山口コウタ パラエストラ八王子
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2026年9月6日、ニューピアホールで「SOUMEI Presents DEEP TOKYO IMPACT 2026 4th ROUND」が開催された。JTTからは坂本岳佐藤修斗の2選手がDEEPバンタム級5分2Rに出場し、1勝1敗で大会を終えた。第1試合の佐藤は山口コウタを2R 2:01のTKOで下し、プロ2連勝。第6試合の坂本は黒岡裕真に0-3の判定負け(20-18×3)で、プロ初の連勝はならなかった。各試合を順に振り返る。


所感まとめ

  • 坂本岳: テイクダウンで尻をつかせるところまでは何度も行けたが、そこから先のポジションが作れず、組み際の肘やパウンドで黒岡にポイントを積まれた。仕掛けていたのは坂本でも、試合を握っていたのはテイクダウンディフェンス主体で待った黒岡の「後の先」だった。ショット自体は通用している。だからこそ次は、ショットを起点にクリンチ際の打撃やショットをフェイントにした打撃へと戦術の幅を広げる段階に来ている。
  • 佐藤修斗: レスリング・グラップリング・スタンドの全局面で上回り、中央を取って壁に詰める「JTTの教科書通り」の試合運びで2R TKO勝ち。グラウンド状態の相手への膝でレッドカードを受けて1Rを落としたのは反省点だが、そこから崩れずに取り返した。ヒロヤ譲りのオールラウンドな組み立てが板についてきたプロ2連勝で、生え抜き選手の白星はジムにとっても大きい。

大会概要

  • 大会名: SOUMEI Presents DEEP TOKYO IMPACT 2026 4th ROUND
  • 日程: 2026年9月6日(日)11:40配信開始 / 11:45試合開始
  • 会場: ニューピアホール(東京都港区海岸)
  • 配信: U-NEXT / DEEP・DEEP JEWELSメンバーシップ(ゲスト解説: 関原翔・火の鳥、実況: 鈴木芳彦)
  • 公式サイト: DEEP TOKYO IMPACT 2026 4th ROUND

全11試合(本戦)+オープニングファイト1試合。関鉄矢(SONIC SQUAD)とサンシャイン(FIRED UP GYM)が怪我で欠場となり2試合が中止された。前日計量は全選手がクリアしている。


JTT参戦選手 試合結果

佐藤修斗 vs 山口コウタ(DEEPバンタム級 / 5分2R|第1試合)

結果: 佐藤修斗のTKO勝ち(2R 2:01)。プロ2連勝

計量

  • 佐藤修斗: 61.70kg(パス)
  • 山口コウタ(パラエストラ八王子): 61.60kg(パス)

試合の背景

5月31日のDEEP HAMAMATSU IMPACT 2026 1st ROUNDで一輝を肘のパウンドで圧倒し、3-0(20-17、20-18、20-18)の判定勝ちでプロデビューを飾った佐藤修斗。約3ヶ月のスパンで迎えるプロ2戦目は、本拠地ニューピアホールのオープニングマッチとなった。

対する山口コウタはパラエストラ八王子所属のバンタム級。ベース競技は柔道。2021年からDEEPで戦い続け、かつては西谷大成との対戦経歴もある。プロ戦績は3勝7敗で、2025年11月の井上セナ戦(三角絞めで一本負け)まで3連敗中後がない状況で、なんとしても勝ちに来る怖さがあった。

バスケットボール、自衛隊を経てJTTで格闘技を始めた佐藤にとって、競技ベースを持つ相手にどこまで通用するかが焦点だった。

セコンド

ヒロヤ / 山本颯志

試合内容

1R:

佐藤がオーソドックス、山口がサウスポー。

佐藤が中央を取りプレッシャーをかけようとしたところ、山口はオーバーハンドからのクリンチ、佐藤はバックステップで外す。山口は勢い余って壁に突っ込み、反転したところに佐藤が飛び膝。これは当たらず。

佐藤がプレッシャーをかけようとするが、山口はハイキックで応戦。佐藤もミドルハイを返し、そこからノーモーションのストレート。これは山口がハンドガード。

佐藤が中央を取りながら、スイッチの左ミドル。山口がステップインからの左オーバーハンドを狙うが、佐藤はステップインに右フックを合わせてサイドステップで外す。

山口がクリンチに行きたい場面で佐藤がテンカオをヒットさせ、山口のショットはスプロールで外す。切りながら起き上がり際にパンチを狙うが、これは空振り。

立ち上がりバックステップで逃げる山口を佐藤は追いかけてストレートを狙うが、これは外れる。山口は返しで左ストレート、これはおでこにヒット。

佐藤はプレッシャーをかけて壁に詰めていくが、山口は左ミドルを返し、さらに左キックフェイントの左ストレート。これは佐藤がバックステップで外す。

山口のジャブに対して佐藤が右ストレートを返してヒット。山口が足へのショットを試みるが、佐藤は「待ってました」とばかりのテンカオがヒット。

山口が足にしがみつくが、佐藤は山口の足を掴んで前進を止めてコントロール。スプロールして山口の立ち上がり際にパンチをヒット。さらにケージ中央側に移動してパンチをヒット。

山口は立ち上がるが壁際。佐藤がテンカオからパンチでフィニッシュを目指すが、山口がガードしてなんとか回避。

山口は左オーバーハンドからのショットでシングルレッグ。佐藤はスプロールで対応し、粘る山口に鉄槌連打。しかし山口が足を持ったまま立ち上がり、壁に押し込んで壁レスの展開。

佐藤はパウンドや掌底を入れながらヘッドダウンしてディフェンスするが、パウンドを入れようとしたタイミングで山口がダブルレッグに切り替えてTD、尻をつかせる。

佐藤はバックを与えて立ち上がろうとするが、山口は足をフックさせてバックテイクし、RNCを狙いに行く。佐藤は反転のプレッシャーをかけてシングルバックに戻し、上のフックをガードしながら反転に成功。ハーフガード。

顔を押さえながら上半身を起こしてパウンドし、立ち上がる。ここで佐藤が、おそらく立ち上がり際を狙った膝を放つが、山口が立ち上がってこなかったためグラウンド状態の相手への膝となりストップ。ヒットはしていなかったのでダメージはなさそう。

レッドカードとなり仕切り直し。

佐藤はスタンドでプレッシャーをかけながら、ハイキックからストレートのコンビネーション。これは外れる。

山口は左ストレートからショットへのコンビネーション。壁までドライブし、佐藤のスプロールにチェーンレスリングで追撃してTD、尻をつかせて両脚を束ねるポジション。

そこから山口はバックテイクを狙うが、佐藤は壁を使ってしっかりとディフェンスし立ち上がる。すがる山口に掌底を連打。守り切ってラウンド終了。

レッドカード(減点1)により、1Rは9-8で山口

2R:

ジリジリと前に出る佐藤に、山口は左フックからの右フック。

山口のハイと佐藤のミドルが重なって山口が転倒。四つん這いになった山口にパンチを当てる佐藤。山口はそれでも懸命に足にしがみつき、ダブルレッグからのTDに成功。

山口はバックテイクにトライして佐藤の立ち上がり際に足を入れてバックテイク。

佐藤はスクランブルを起こしながら反転にトライして成功。山口を引き剥がして立ち上がる。山口はスタミナの消耗が激しいのか、立ち上がれず佐藤のパンチを受ける。

佐藤はすかさずサイドを取りながら鉄槌連打からパウンド連打。逃げる山口についていってさらにパウンド連打、山口は動けずレフリーストップ

勝利後はカメラに向かって「心を折った」のヒロヤポーズ。

所感

明確に実力差があり、レスリング・グラップリング・スタンドの全局面で上回った印象だ。

最近のJTTの若手に共通する戦い方——フェイントを交えてプレッシャーをかけながら中央を取り、壁に押し込んで相手の背後のスペースを消す。無理にラッシュせずジャブとストレートを差し込み、プレッシャーに負けて出てきた相手のショットを切ったりテンカオを当てたりして有利に進める。まさにJTTの教科書通りの試合運びだった。

レッドカードの場面は非常にヒヤヒヤしたが、それでも2Rは佐藤が取りそうで、判定になってもマスト判定で勝ちそうだという空気はあった。

とはいえ、あの膝で山口に大きなダメージを与えていれば反則負けにもなりかねなかった。試合の中で最もやってはいけないことをしてしまった点は、しっかり反省すべきだ。

それでも、佐藤はヒロヤの弟子らしさがはっきり出てきた。スタンドもレスリングもグラップリングもそつなくこなして勝ち切る、オールラウンダーの勝ち方だ。

JTT生え抜きの選手がプロ2連勝。ジムの視点で見れば、非常に大きい勝利だったと言える。

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坂本岳 vs 黒岡裕真(DEEPバンタム級 / 5分2R|第6試合)

結果: 黒岡裕真の判定勝ち(3-0=20-18、20-18、20-18)。坂本岳は判定負けで連勝ならず

計量

  • 坂本岳: 61.65kg(パス)
  • 黒岡裕真(和術慧舟會HEARTS): 61.70kg(パス)

試合の背景

坂本岳は5月24日の同シリーズ3rd ROUNDで韓国のハム・ギワンをアームバーのテクニカルサブミッションで下し、堂園悠戦のKO負けから復活した(試合結果記事)。ジャブとカーフで散らし、パンチフェイントからシングルレッグでテイクダウンして極める——「勝ち方を選べる坂本岳」を初めて完全な形で見せた一戦だった。

今回はその内容を再現し、プロキャリア初の連勝を狙う試合。2023年のプロデビューから8戦、勝った次の試合で勝てたことはまだ一度もない。9月18日に27歳の誕生日を迎える直前の一戦でもある。

相手の黒岡裕真は和術慧舟會HEARTS所属。極真空手をバックボーンに持ち、DEEP FKT王者でリバーサルジム新宿Me,We出身だが、今年に入って和術慧舟會HEARTSに移籍した。プロ戦績は3勝3敗で、前戦は坂本と同じ5月24日の3rd ROUNDで笹崎健司に判定勝ち。3敗はすべて一本負けと隙はあるものの、確かなMMAでのオフェンス能力がある選手だ。

坂本にとっての焦点は、パンチが当たった瞬間に正面から殴り合いに行く悪癖を封じ、レスリング主導の組み立てを最後まで貫けるかどうかだった。当然、相手も坂本の直近の戦い方に対策をしてくる。その対策を上回る戦略や技術を用意できるかが勝負の分かれ目だった。

セコンド

山田聖真 / 山本颯志

試合内容

1R:

坂本がサウスポー、黒岡がオーソドックス。

坂本はいつもの大きめのステップやモーションから入る。黒岡はミドル、坂本はインロー、前足ローで散らす。

坂本がワンツーフェイントからのショットでシングルレッグ、しかし黒岡が粘りスタンドへ。

黒岡が強烈なインロー、坂本の足が流れる。

坂本が低空のショットでシングルレッグ。足を抱えて引き上げてTDを狙うが、黒岡がうまく残り、スクランブルでポジションを取らせず先に立ち上がる。

坂本は再びシングルレッグで足をかかえるが、黒岡が壁でバランスをとりながらエルボーを落とす。

坂本はそれでも足を抱えて振り回してTDを狙うが、これも黒岡が残ってポジションを許さない。それでも坂本はシングルレッグからダブルレッグに切り替えてTD、尻をつかせる。

しかし坂本は、そこからポジションを作れず黒岡が壁を使って立ち上がる。

さらに坂本が黒岡の足を抱えたままドライブしてTDを狙うが、黒岡は壁をうまく使い立ち上がる。

壁レスの展開になるが、尻をつかせるまでは行けてもそこから先に進めず、スタンドへ。

黒岡がプレッシャーをかけて坂本が下がる展開。そこから坂本がニータップでTDを狙うが黒岡が対応し、逆にサイドバックを取られる。

そこから黒岡が足をかけてパウンドを当てる。坂本が切ってスタンドへ。

坂本は黒岡のストレートを外しながらクリンチ。四つの展開に持ち込み、無理せず体力回復を狙う。

ハンドファイトで黒岡が双差し、そこから足をかけてTDを狙うが、坂本がスクランブルで反転して上を狙う。

スクランブルの中で坂本がガブってフロントチョークをセット。黒岡は壁まで運んで押し付けるが、逆に深く入る。坂本がパワーで締め上げるが時間が足りずラウンド終了。

組み際などでのパウンドのヒット数で、1Rは黒岡

2R:

黒岡のローキックに合わせてダブルレッグでTD、尻をつかせる。

黒岡が腕のプッシュで壁に移動。坂本は足を束ねたいが黒岡がしっかりディフェンスし、ヘッドダウンしながら立ち上がってスタンドへ。

黒岡が右ストレートから首相撲で膝。前蹴りで壁に押し込んでパンチを狙うが、坂本も打ち返してアッパーからショット。ダブルレッグでTDを狙うが黒岡が潰す。

それでも坂本が粘ってシングルレッグに切り替えてTD、尻をつかせる。

しかしそこから展開できず。黒岡の立ち上がり際にエルボーを入れて四つの展開へ。

坂本は出力を落とす。黒岡が反転して壁レスのオフェンスへ。両者膝を打ちながらの攻防。

坂本がフロントチョークのセットに入って引き込むが、不発。黒岡が立ち上がり、坂本も立ち上がる。

坂本が前手のフック、黒岡はストレートを返す。坂本がショットに行くが黒岡が潰し、スクランブルでバックを取ってパウンドを打ったところで試合終了

パウンドなどのヒット数で、2Rも黒岡

所感

坂本が現時点でやりたいことはやった。それでも黒岡に上回られた——そういう試合だった。

テイクダウンで尻をつかせるところまでは、1R・2Rを通じて何度もできている。問題はその先で、一度もポジションを作れなかった。黒岡は壁を使って立ち上がり、その組み際や立ち上がり際に肘やパウンドを当ててくる。ジャッジの目に残る有効打を積んだのは黒岡の方で、20-18が3者揃ったのはこの差だ。

構図を整理すると、仕掛けて先手を取っていたのは坂本に見えて、実際に試合を握っていたのは黒岡だった。黒岡はショットに対しては受け身に徹し、テイクダウンディフェンス(TDD)と壁レスの攻防の中でパウンドを当ててポイントを取り、同時に坂本のスタミナを削っていく。いわば「後の先」で、坂本のレスリングを織り込んだ上での戦い方だった。

坂本側の課題は、テイクダウンにこだわりすぎたことに尽きる。もちろんこだわるべき場面はある。だが今回の流れなら、2R以降はテイクダウンそのものではなく、パンチ、パンチからのショットでクリンチ、クリンチ際で打撃を当てる——という「際」の攻防に焦点を移して崩す切り替えが必要だった。打撃からショットへのコンビネーションは良いのだが、ショットをフェイントに使った打撃や、TDDが上手い相手との離れ際の攻防が足りなかった。

ヒントは試合の中にあった。2Rの壁レスで黒岡が立ち上がったタイミングにエルボーを入れ、再び組みに戻した場面は非常に良かった。あの「際」での攻撃こそUFC元王者メラブ・ドバリシビリが得意とする形であり、いまの坂本に一番足りていないピースだ。

この先必要なのは、得意のショットを起点に戦術のバリエーションを増やすことだ。ショットがあるから打撃が当たる。相手がショットを警戒するから前に出られる。クリンチ際に攻撃があるから、ディフェンス側は慎重に切らざるを得なくなり、チェーンレスリングにもつながる。攻防の種類を増やすほど、ショットそのものがより活きてくる。

大きなダメージなく試合を終えられたのは救いで、すぐに次へ向けた練習に入れる。強いレスリングタイプの選手がいることはJTTにとって非常に大きい。次こそレスリングを活かした勝利が見たい。

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