【試合結果】DEEP TOKYO IMPACT 2026 3rd ROUND|JTT参戦選手 試合結果まとめ
2026年5月24日ニューピアホールで開催されたDEEP TOKYO IMPACT 2026 3rd ROUND。JTTからは中島太一・坂本岳・仁井田右楽・TAKUMAの4選手が出場。各試合の結果と内容、所感をまとめる。
大会情報
EVENT INFODEEP TOKYO IMPACT 2026 3rd ROUND。中島太一・坂本岳・仁井田右楽・TAKUMAが出場。

JTTから4選手が出場し、3勝1敗で大会を終えた。仁井田右楽がプロ2連勝、坂本岳が復帰戦で「勝ち方を選べる」内容を示し、JTT移籍初陣の中島太一はセミでKO勝利。アマのTAKUMAは敗れたものの2Rに巻き返しを見せた。各試合を順に振り返る。
大会概要
- 大会名: SOUMEI Presents DEEP TOKYO IMPACT 2026 3rd ROUND
- 日程: 2026年5月24日(日)開場12:00 / 開始12:30
- 会場: ニューピアホール(東京都港区海岸)
- 配信: U-NEXT / DEEPメンバーシップ(ゲスト解説: 安井飛馬)
- 公式サイト: DEEP TOKYO IMPACT 2026 3rd ROUND
JTT参戦選手 試合結果
TAKUMA vs 猿丸凛太朗(DEEPウェルター級・アマチュアSルール / 3分2R|オープニング第2試合)
結果: 敗北(判定 19-19 マスト判定 x3)
計量
- TAKUMA: 76.85kg(パス)
- 猿丸凛太朗: 77.55kg(パス)
試合の背景
JTT所属アマチュア選手TAKUMAのアマ2戦目。デビュー戦の2025年12月DEEP 129 IMPACTではメガトン級(86kg)でハチミツ大魔王にバックテイクからのRNCで一本勝ち。今回は約77kgのウェルター級にまで階級ダウンして臨むことになる。昇侍指導の下で磨いた組みの技術を、より階級が近い相手にも通用させられるかが焦点。
試合内容
1R:
開幕からタックルに入り壁レスの展開へ。TAKUMAがシングル、ダブルと仕掛けるが猿丸がディフェンス。
TAKUMAが奥足シングルに行ったタイミングでスクランブルから猿丸がバックテイク、4の字ロックを組んでからRNC。TAKUMAはギリギリのところを耐えてRNCを解除。
TAKUMAは立ち上がろうとするが、猿丸はしっかりとバックテイクをキープしながらラウンド終了。
コントロールで猿丸。
2R:
開幕、打撃戦になるがTAKUMAがパンチからのタックルで壁に押し込み壁レスの展開へ。
1Rと同じようにTAKUMAのシングルにカウンターの形で猿丸がバックテイクを狙うが、スクランブルでTAKUMAが反転してTDに成功、クローズドガードポジション。そこから猿丸がオープンガードに戻すが、TAKUMAがパウンドを打ちに突っ込んでクローズドガード。TAKUMAがパウンド連打する中、猿丸が立ち上がり壁レスの展開へ。
TAKUMAが壁に押してプレッシャーをかけるが、猿丸が切ってスタンドへ。
TAKUMAが胴タックルで壁に押し込み壁レスへ。TAKUMAがダブルレッグからTDに成功。両足を抱えたまま尻をつかせる。しかしTAKUMAのパウンドの隙に猿丸が立ち上がり、壁レスへ戻し切ってスタンドへ。
スタンドでパンチの攻防の後、再びTAKUMAがタックルで壁に押し込みTD。パウンドを打ったところで試合終了。
コントロールでTAKUMA。
所感
フィジカルの強さはTAKUMA選手、技術は猿丸選手となった形。
1R目の奥足シングルにいってカウンターでバックを取られた場面など、グラップリングでも壁レスでも技術的には猿丸選手の方が上手だった。その動きも2Rには対応し、スクランブルから上を取る展開を作っていた点は素晴らしかった。結果的には負けてしまったが、練習している内容を見せた試合だと感じた。
スタンドの動きを見ても器用なタイプではない事は間違いないが、フィジカルの強さも間違いないと思うので、スタンド技術自体も組み前提の打撃で固めていった方が良いように思った。
まだアマチュア2戦目、しかし階級的にたくさんアマチュア戦をできる階級ではないので、どうやって格闘技経験を積むかというのは課題になると思う。
仁井田右楽 vs 廣瀬裕斗(DEEPフライ級 / 5分2R|第3試合)
結果: 勝利(一本 アームバー 1R 1:21)
計量
- 仁井田右楽: 57.20kg(パス)
- 廣瀬裕斗: 57.10kg(パス)
試合の背景
19歳のJTT期待株、仁井田右楽のプロ2戦目。プロ初戦(DEEP 124 IMPACT Prelims)で見せた「スタンドの危なっかしさ」を修正できているかが問われた。前戦はキャッチウェイトであったためフライ級で迎える初戦でもある。相手の廣瀬裕斗はDEEP名古屋を主戦場に直近3連勝中の経験豊富なフライ級。
試合内容
1R:
セコンドは竹見・山本。両者オーソドックス。
スタンドの静かな攻防からスタート。仁井田はジャブ、カーフで組み立て。廣瀬が踏み込みからのワンツー。仁井田は反応が遅れている。やはりちょっと間合いの管理があやしい。
仁井田のカーフに対して、廣瀬はアッパーからフックストレート。仁井田はギリギリバックステップが間に合う。
仁井田の右ハイキックが廣瀬の頭部を掠める。廣瀬は蹴り足をキャッチしてTDを狙う。
仁井田はスクランブルから腕十字を高速セット。そのまま極めきり一本勝ち。
所感
隙を見逃さない極めは流石。
やはりちょっと距離感があやしい場面が見られるのだが、今回は大きなヒットは貰わずに勝利することができた。
引き続きスタンドの間合い管理を含めたディフェンス技術を高めながら、連勝街道を突き進んでほしい。
坂本岳 vs ハム・ギワン(DEEPバンタム級 / 5分2R|第4試合)
結果: 勝利(テクニカルサブミッション(アームバー) 1R 4:16)
計量
- 坂本岳: 61.55kg(パス)
- ハム・ギワン: 61.50kg(パス)
試合の背景
前回壮絶KO負けからの復帰戦。2025年12月のDEEP OSAKA IMPACT 2025 5thで堂園悠にレスリングの強みを捨ててしまった反省を踏まえ、「勝ち方を選べる坂本岳」を見せられるかが焦点だった。韓国MOB Training Centerのハム・ギワンに対し、事前に決めた戦略をどれだけ実行できるか。
試合内容
1R:
セコンドは山田・山本。坂本がサウスポー、ハムがオーソドックス。
坂本は頭を動かしながらジャブ、前足カーフで牽制。ハムの最初のジャブにシングルレッグを合わせてTD、サイドポジション。しかし壁がありキープが難しそう。ハムが立ち上がるが、坂本がバックを取り引き摺り込んで再び座らせた上で足をフックして上を取る。ここはハムが立ち上がりスタンドへ。
ハムはハイキック、坂本はインカーフ。坂本は満振りのオーバーハンドを見せる。更に足をとりにいくフェイントでバック肘を見せる。坂本のインカーフにハムはワンツーを返す。
坂本がパンチフェイントからのシングルレッグ。足を掴みTD、サイドポジション。サイドからマウントへパス。この時ハムのファイトパンツがズレて足の動きが制限される状態になるが、坂本がかなり有利なポジションのため続行。
パウンド連打を嫌ったハムがタートルポジション。坂本はバックテイクに行くが、ハムが前に落とそうとするところを坂本が腕をとり腕十字に入る。
ハムも耐えるが腕が逆側に曲がった状態になり、坂本の腕十字とりながらのパウンドも受け続ける状態となりレフリーストップ。
所感
見たかった坂本岳がついに見れた。
レスリングというバックボーン、キックボクシング・グラップリング、全て試合に出ての勝利。頭を動かしながらの構え、リードジャブ、カーフキック、ダッキングしながらのシングルレッグ、遠目からのシングルレッグ、シングルレッグフェイントのバック肘——坂本選手のバックボーンとMMAの積み上げが見れた、本当に良い組み立ての試合だったと思う。
相手のハム選手はフィジカルが強くリーチもあるストライキングが強い選手だったが、しっかりと攻略しての勝利。
次は連勝を目指して頑張ってほしい。
中島太一 vs 日比野”エビ中”純也(DEEPバンタム級 / 5分3R|第9試合・セミファイナル)
結果: 勝利(KO 2R 0:45)
計量
- 中島太一: 61.55kg(パス)
- 日比野”エビ中”純也: 61.65kg(パス)
試合の背景
JTT移籍後の初陣。2025年11月のRIZIN LANDMARK 12で後藤丈治にKO負けを喫し、一時は引退を示唆する投稿もあった36歳のベテランが、新しい練習環境を選んで迎える再起戦。対戦相手の日比野純也は柔道ベースのグラップラーで、互いに「再起」を懸けた一戦となった。
試合内容
1R:
セコンドは昇侍・CORO。両者オーソドックス。
前手争いから日比野がハイキック、これは中島がスウェー。返しのカーフキックがヒット。日比野はプレッシャーをかけて壁に押し込み、踏み込み右ストレートから壁レスへ、両者右手を差し込む展開。
日比野も中島TDを無理やり狙う様子はなし。中島が反転後、アクションがかかるが両者動きなしで審判によるブレイク。
日比野はカーフをヒットさせる。中島は返しで前手フックをヒット、更にカーフキックをヒットさせる。プレッシャーの掛け合いは若干日比野が優勢、日比野の右ストレートはダッキングで外す。
日比野がプレッシャーで詰めていくが、中島がオーバーハンドからの前手ストレートで押し返す。日比野も右ストレートを返す。ジャブで中島がプレッシャーをかけ、返しカーフをヒットさせる。日比野はフックを打ち込むが中島はガード。
日比野の前手と中島の奥手でプレッシャーを掛け合い、中島がジャブからのオーバーハンド、これは日比野がバックステップで外す。その直後に中島がカーフをヒット。日比野はオーバーハンドで突っ込んでいくが、中島はサイドステップで外す。
前手争いから中島がリードジャブをヒット。中島は頭を振りながら隙を伺う中、日比野がオーバーハンドで突っ込むがステップワークで外す。中島はリードジャブをヒット。日比野はオーバーハンドを返すが中島はブロック。日比野はバックスピンキックをヒット。
中島がジャブからの踏み込みストレートをヒット。更にカーフで追い打ちをかける。日比野のカーフからのフックを、カットしてのダッキングで交わしてのカウンターを打ったところでラウンド終了。
ヒット数で中島。
2R:
日比野の前手と中島の奥手で牽制からスタート。中島はカーフを放つが日比野はカット。
その直後、中島のジャブからの踏み込みストレートがクリーンヒットしダウン。そのままパウンドアウトでTKO。
所感
以前に比べて、距離別のディフェンスで近距離でハンドガードをするようになっていた。またハンドファイトの駆け引きが非常に細かくなっているのと、ポジション取りへの意識も高くなっていた。
日比野選手とのリーチ差をしっかりと活かし、1Rにカーフで削りながら距離設定を作り、2R早々にカーフからの必殺のジャブからのストレートでダウンを奪った。
前戦に比べてコンディションも良さそうで、動きのキレもかなり良さそうに見えた。
日比野選手にこの内容であれば、すぐにでもDEEPのベルト戦線も考えられるし、タイミングが合えばRIZINへの復帰もあり得るだろう。
大会全体を振り返って
3勝1敗。敗れてしまったTAKUMA選手も一方的な負けではなく、マスト判定での敗戦でやれる事はやった内容だった。
仁井田選手もプロ連勝し、中島選手もJTT初陣をKO勝利し素晴らしかったが、特に今回は坂本岳選手の内容が最も良かったと感じた。
不用意な打撃を貰わない為のスタンドの構えが変更され、タックルの距離を作りながら頭を動かして狙われないようにし、カウンターのタックルや遠目からのタックル、タックルフェイントのバック肘など、坂本選手のレスリング力をベースとした展開を作りながら、要所でカーフやリードジャブを指しにいったりして的を絞らせないようにするスタイル。ようやく坂本岳というスタイルが作られ始めたように感じた。
来週末の朝倉海のUFC3戦目に繋がる、素晴らしい結果でした。
ただ残念だった選手が一人いました。
今回、配信の解説だった安井飛馬選手ですが、その解説っぷりがあまりにも・・・・・
事前の学習もなく、見たまんまの解説しかなく、改めて安井選手のポンコツっぷりを実感できる解説でした。
仕事として引き受けたからには、もう少し頑張りましょう!!
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