【試合結果】DEEP HAMAMATSU IMPACT 2026 1st ROUND|JTT参戦選手 試合結果まとめ
2026年5月31日アクトシティ浜松で開催されたDEEP HAMAMATSU IMPACT 2026 1st ROUND。JTTからは佐藤修斗・ルーク中村の2選手がプロのバンタム級で出場。各試合の結果と内容、所感をまとめる。
大会情報
EVENT INFO2026年5月31日、アクトシティ浜松展示イベントホールで開催されるDEEP浜松大会。JTTからルーク中村・佐藤修斗が出場。佐藤修斗はプロデビュー戦となる。
2026年5月31日、地元・浜松で開催された「DEEP HAMAMATSU IMPACT 2026 1st ROUND」。JAPAN TOP TEAMからは佐藤修斗、ルーク中村の2選手がプロのバンタム級で出場し、結果は佐藤修斗が判定3-0でプロデビュー戦を白星で飾る一方、ルーク中村は判定3-0で敗北して1勝1敗。両試合の内容と所感を振り返る。
大会概要
- 大会名: DEEP HAMAMATSU IMPACT 2026 1st ROUND
- 日程: 2026年5月31日(日)
- 会場: アクトシティ浜松 展示イベントホール(静岡県浜松市)
- 配信: U-NEXT / DEEPメンバーシップ(YouTubeのDEEPチャンネル有料登録)
- 公式サイト: DEEP HAMAMATSU IMPACT 2026 1st ROUND
JTT参戦選手 試合結果
佐藤修斗(JAPAN TOP TEAM)vs 一輝(MtF MUGEN GYM)(DEEPバンタム級 / 5分2R|第13試合・プロ)
結果: 勝利(判定 3-0:20-17 / 20-18 / 20-18)
計量
- 佐藤修斗: 61.50kg(パス)
- 一輝: 61.05kg(パス)
試合の背景
アマ戦績0勝1敗1分の佐藤修斗にとって、今回はDEEPバンタム級(5分2R)でのプロデビュー戦。プロフィール上はフェザー級/ストライカー寄りで、バスケ・自衛隊を経てJTTでMMAを始めた異色の経歴を持つ。直近は2026年1月のDEEP Fight Challengeでランペイジ竜太に判定負け、2025年8月のGRACHAN76では殿井唯人と引き分け。組み際の対応とテイクダウン展開が課題とされてきたなか、プロの舞台で打撃の輪郭を見せられるかが焦点。
対戦相手の一輝は、静岡県富士宮市出身・2003年4月15日生まれの23歳。富士市のキック・ムエタイ系ジム「MtF MUGEN GYM」所属で、本職はRISE所属のキックボクサー。RISE戦績は8戦4勝3敗1分(4KO)と打撃でフィニッシュできるタイプで、直近は2025年11月2日「RISE WORLD SERIES 2025 FINAL」で羅粋と3R判定引き分け。野球バックボーンでオーソドックス、得意技は「全て」と自称する打撃巧者だ。DEEP HAMAMATSU IMPACT 2024ではグラップリングルールマッチに参戦経験もあり、地元・静岡の大会でMMAルールに本格挑戦してくる構図。両者ともに打撃ベースの選手で、佐藤としては一輝の土俵で殴り合うか、組み技を絡めて優位を作るかが鍵になる一戦だった。
試合内容
1R:
セコンドは山本・中尾。両者オーソドックス。
佐藤が出入りやショットのモーションでフェイントをかけながら様子を伺う。一輝は佐藤の出入りに反応して追撃のモーションを見せる形。 お互いにカーフを蹴りあい、一輝はワンツー。これは距離が遠い。佐藤はショットからシングルレッグでTD。サイドポジションからハーフ、マウントとパスガードしながらパウンドで削っていく。 上四方にパスガードして頭を足のフックでロックしてから大きくボディへパウンドを打ち、そこからV1アームロックを狙いにいくが、これは失敗してサイドポジションにもどる。 サイド・マウント。ハーフとパスガードしながらパウンド・肘パウンドで削っていく。マウントからパウンドを狙ったタイミングで一輝がパウンドを避けてスクランブルを起こして立ち上がりスタンドへ。 一輝は攻めたいがタックルがあるので距離が遠く中に入れない。佐藤がショットのフェイントを混ぜつつプレッシャーをかける。 佐藤は起こりが少ないノーモーション気味のショットでシングルレッグからTD、サイドポジション。 佐藤が腕を取りに行こうとした隙にスクランブルを起こして立ち上がろうとするが、佐藤は冷静にバックから足を崩してTD。一輝が頭を抱えた状態のバックポジション。 パウンドで削ってラウンド終了。
コントロールで佐藤。
2R:
同じようなスタンドの展開でスタート。一輝はジャブのダブル、ストレートからミドルを打ち、カーフを打つが、佐藤は返しに踏み込みからの前手で肩を掴みながらのオーバーハンド。これは一輝のクリンチしようとした前手と被ってギリギリ外れる。
佐藤は少し遠目からジャブフェイントのタックルでシングルレッグでTD、ハーフガード。パスガードしながら壁に寄せていき逃げ場を減らしてからパウンド。
さらに壁に押し込みながらのパウンド連打でダメージを与える。佐藤がバックテイクに入ったところで一輝はスクランブルを起こして反転を試みるが、佐藤はきっちり対応してバックテイクから片足をフック。スロエフストレッチに入るが一輝が厳しい体勢から暴れながら裏拳をヒットさせ解除するが、佐藤は片足フックを活かしてツイスターを狙うが、これは不発。 サイドにパスガードして肘パウンドで削る。一輝はスクランブルを起こして立ち上がろうとするが佐藤ががぶりからの投げで再び崩してサイドポジションに戻す。 佐藤が肘パウンドで一輝の顔面をカット、激しい流血。ラスト10秒、佐藤がマウントをとったタイミングで一輝が反転してバックテイクするが佐藤が首を守って試合終了。
コントロール・ダメージで佐藤。
所感
相手の得意な打撃には付き合わず組み伏せてパウンドでの勝利となりました。
内容としては組み・壁レス・グラップリングで上回った内容。サイドポジションからのクルシフィックスを狙ってる場面があったのでヒロヤ意識はあったように見えますが、流石にそこまではできずハーフ・マウント・上四方などポジションを移動してレフリーのアクションを回避しながら削り切りました。
相手選手はサブミッションに関するディフェンスと特定のポジションからの脱出はやっているように見えたので極めるまではいきませんでしたが肘パウンドで顔面をかち割って流血させての勝利。
バックボーン無しでJTTで格闘技を始めてインストラクターになってプロデビューして勝利っていうのは凄く意味のある結果だと思います。
これからの活躍を期待します。おめでとうございます🎉
ルーク中村(JAPAN TOP TEAM)vs 伊藤一輝(ボンサイ柔術)(DEEPバンタム級 / 5分2R|第16試合・プロ)
結果: 敗北(判定 3-0:19-18 / 19-19※ / 19-18)
※19-19はマスト判定により伊藤へ。
計量
- ルーク中村: 61.40kg(パス)
- 伊藤一輝: 61.50kg(パス)
試合の背景
プロ戦績1勝1敗のルーク中村(中村瑠空、19歳)。元JTTカフェ店員からの”生え抜き”で、綺麗な打撃のストライカータイプと評される。2025年7月のWCFフライ級で由良陸に判定勝ちしプロデビューを白星で飾るも、同年10月のアマチュア戦(フェザー級)でしんのすけにアームトライアングルで一本負け。直近2026年3月のGRACHAN81ではフェザー級で野田頭柊馬に体格差で押し込まれ2R TKO負け。今回は階級を下げてバンタム級に挑むかたちで、寝技対応とフィジカルの課題を克服できるかが問われる。
対戦相手の伊藤一輝は、地元浜松を拠点とするボンサイ柔術(ブルテリア格闘技ジム)所属。直近2026年2月23日「DEEP NAGOYA IMPACT 2026 1st ROUND」(プロMMA・DEEPバンタム級5分2R)で石田ガリット勝也(NEXSPORTS)に1R 3分20秒 リアネイキッドチョークで一本勝ちし、プロデビューを白星で飾ったばかり。今回がプロ2戦目となる。ジム名から想像される通り柔術ベースで、デビュー戦のRNCフィニッシュも組みからのバックテイク〜絞めという柔術家らしい流れだった可能性が高い。中村にとっては、しんのすけ戦のアームトライアングル負け以来となる「柔術系プロ」との対戦。打撃で主導権を握る前にケージ際で組まれて寝技勝負に持ち込まれると、しんのすけ戦やGRACHAN81と同じ展開が再現されかねない一戦だ。
試合内容
1R:
セコンドは中尾・秋元兄。両者オーソドックス。
開幕、中村のリードジャブに左右フックからの飛び膝からのオーバーハンドで壁に押し込み壁レスへ。 伊藤はシングルレッグを狙うが中村はディフェンス。中村が肘のパウンドを落とすが、その隙に伊藤は左足をフックして襷掛けのサイドバックに近いポジションを手に入れる。 伊藤は、そのまま中村の右肩をロックしてヘッドダウンさせながらTDに成功。スクランブルからバックテイクで4の字ロックに成功。 ここから中村は首のディフェンスとパウンドのディフェンスをしながら足を外そうとトライし続けるが外れず。フィニッシュは逃れたがコントロールされ続けた。
コントロールで伊藤。
2R:
中村は右フックから入る。続いてカーフキックで伊藤はひっくり返りオープンガードの体勢。中村は付き合わずスタンドへ。
伊藤のタックルに中村は足を取られるが上から潰すが伊藤はしつこく足をとりにいく。中村も足をクラッチしてTDされないように防いでスプロールを狙うがスクランブルから最終的に中村が下になり両者が足の方に頭が来る珍しい形。両者そのまま何もせずにレフリーのブレイク。
中村のカーフに、オーバーハンドを合わせてドライブし壁に押し込みシングルレッグを狙うが中村もしっかりディフェンスする。 中村は隙あらば肘でのパウンドを打っていく。 伊藤はシングルレッグ以上に進まず、レフリーがブレイク、スタンドへ。
中村がワンツースリーとパンチで仕掛ける。 両者疲れが見える。中村が踏み込みフックを打つが伊藤が横によける。
中村のストレートがヒット、伊藤が尻餅をつく。 両者クロスカウンターを狙うが不発。残り30秒で伊藤がタックル、壁レスへ。 最後に中村ががぶって投げて上四方を取るがすぐに立ち上がり打撃に入ったところで時間切れ。
難しいが、ダメージで中村。
所感
中村選手の良くない癖が結果的に敗因に繋がった試合だったように思います。
というのも、中村選手は壁レスのディフェンスの際に肘パウンドを打つ癖があり、以前の試合でもその肘パウンドの隙をつかれて良くないポジションを取られてTDされるという形があり、今回の試合も同じ形になっていました。
壁レスディフェンスでのパウンド、確かに場合によって耳裏などに良いのが入ったりするとダメージになったりする場合もありますが、多くの場合にはダメージになりませんし判定にも影響は小さいです。 その小さなメリットを取るためにポジションを許してしまっては本末転倒であり、非常に良くない癖だと言えます。
2Rも相手の伊藤選手も相当に疲労困憊だったので、だからこそ壁レスの展開を早急に脱出してスタンドの時間を長く出来れば勝利できていた可能性もあったと思います。
ストライキングの鋭さは間違いなく、グラップリングのディフェンス技術もしっかり向上していて良い面も見えていただけに惜しい試合だったと思います。
フライ級でデビューして今回はバンタム級、まだ少し身体が出来上がっていない面もあるのでフィジカル負けはしょうがないのですが、20歳と若い年齢なので、どれだけ練習量をこなせるかが大切な時期でもあると思います。
まだまだ全然強くなれる才能を持った選手だと思いますので頑張って上にいって欲しいですね。
まとめ
JTTから出場した2選手で1勝1敗、悲喜こもごもの「DEEP HAMAMATSU IMPACT 2026 1st ROUND」となった。
佐藤修斗は、キックバックボーンの一輝に得意の打撃を出させず、シングルレッグでのテイクダウン〜ポジショニング〜パウンドという自分の試合を貫いて完勝。バックボーンなしでJTTから格闘技を始めインストラクターを経てプロの場で結果を出した、経歴的にも意味のある一勝になった。
ルーク中村は、壁レス時の肘パウンドの隙を突かれて1Rに4の字ロックでバックを許し、そのコントロール差が最後まで響く形に。打撃の精度と組みの基礎は明らかに上がっており、19歳・若さを考えれば伸びしろは十分。「壁レスでの良くない癖」をどう詰めるかが次戦に向けた最大のテーマになる。
両者ともに、ここから先のさらなる活躍に期待したい。
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