【試合結果】DEEP FIGHT CHALLENGE 2026 2nd ROUND|JTT参戦選手 試合結果まとめ
2026年7月24日開催のDEEP FIGHT CHALLENGE 2026 2nd ROUND試合結果まとめ。JTTの朝比奈龍希が川口海翔に判定3-0(20-18×3)で勝利し約2年3ヶ月ぶりの白星。中尾響は1Rダースチョークで一本負け。両試合の内容と所感を振り返る。
大会情報
EVENT INFO2026年7月24日、恵比寿ガーデンルームで開催された若手育成大会「DEEP FIGHT CHALLENGE 2026 2nd ROUND」。JTTからは2名が出場し1勝1敗。朝比奈龍希が川口海翔に判定3-0で勝利、中尾響はマイティ・sawに1Rダースチョークで敗れた。

2026年7月24日、恵比寿ガーデンルームで開催されたDEEP FIGHT CHALLENGE 2026 2nd ROUND。JTTからは朝比奈龍希と中尾響の2選手が出場した。朝比奈が川口海翔に判定3-0で約2年3ヶ月ぶりの白星を挙げ、中尾はマイティ・sawに1R一本負け。JTT勢は1勝1敗という結果になった。各試合を順に振り返る。
大会概要
- 大会名: 宗明建設Presents DEEP FIGHT CHALLENGE 2026 2nd ROUND
- 日程: 2026年7月24日(金)開場19:00/開始19:30
- 会場: 恵比寿ガーデンルーム(恵比寿ガーデンプレイス内)
- 配信: DEEPメンバーシップ(YouTube「DEEPチャンネル」月額制)で後日配信
- 規模: プロ4試合+アマチュアSルール4試合の全8試合。チケットは全席完売(当日券なし)
- ソース: ゴング格闘技 大会レポート
JTT参戦選手 試合結果
朝比奈龍希 vs 川口海翔(第6試合|バンタム級/5分2R)
結果: 朝比奈龍希の勝利(判定3-0/20-18×3)
- 計量: 朝比奈龍希(JAPAN TOP TEAM)61.70kg/川口海翔(ALLIANCE)61.60kg
試合の背景
朝比奈は4連敗中。フィジカルもありTD能力も高くパンチも結構伸びる。正直、試合の部分部分を切り取ると勝てていない選手には見えない。
勝てていない理由としては、ファイトIQ、いわゆる試合中の判断が良くなくて負けに繋がる行動をしてしまう事が多い。
スタミナ配分が上手くできなかったり打ち合わなくて良いところで打ち合ったり。疲労による集中力の低下の度合いが大きかったりもする。
所謂、練習では強いけど本番がうまくいかない典型的な選手とも言える。
対する川口は、前戦がプロデビュー戦だったが期待の若手の寉岡樹記に僅差判定で敗れている。
ボクシング技術もあり組みも寝技も一通りこなせるオールラウンダーのタイプだ。
プロデビューから2連敗は避けたいところだが、川口視点で朝比奈は非常に厄介な相手だ。
セコンド
山田聖真 / 佐々木(元JTTコーチ)
試合内容
1R:
両者オーソドックス。朝比奈のインローから試合がスタート。
川口のカーフには左フックを合わせるが足が流れたのでクリーンヒットせず。
朝比奈がショットフェイントからの左右のフック、川口はアームガード。さらに朝比奈がジャブフェイントからショットでダブルレッグからTD。
川口はバックを取らせる形で立ち上がる。朝比奈はバックを取りながら足払いで崩そうとトライするが川口が耐える。
審判のアクションのコールに、朝比奈は一旦クラッチを解き、股下に腕を通しシングルレッグフェイントからのダブルレッグのクラッチに成功しスラムでTD。
背中はつけられず、川口は再びバックを取らせる形で立ち上がる。朝比奈はバックから足をかけてTDを狙うが川口が耐えて脱出、スタンドへ。
川口のジャブに朝比奈はジャブを被せる。朝比奈はダッキングでのレベルチェンジからのオーバーハンド、ヒットしたが少しずれている。
クリンチ距離から左右フックを振り回すが当たらず、打ち合いに。
朝比奈はワンツー、ワンツー、川口は打ち終わりに左フックを狙うが外れる。
朝比奈と川口のストレートが交錯するが、朝比奈がヒットし川口は外れる。朝比奈が追撃のオーバーハンドフックをヒット。
さらに朝比奈が追撃の左右のフック、壁際での打ち合いになるが、ここで朝比奈がダブルレッグでTD、尻をつかせる。
川口はバックを取らせて立ち上がるが、朝比奈は左足をフックして逃がさない体勢、そこからダブルレッグへの切り替えを狙うが川口が逃げて再びバックのポジション。
朝比奈がクラッチを外したタイミングで川口は正対するが、朝比奈は内股でTDを狙う。
川口はそれを切り返してバックテイクを狙うが外れ朝比奈は腕を取りにいくがこれも外れてスタンドへ。
川口は間合いを詰めて朝比奈の左フックにはダッキングを見せる。
朝比奈は踏み込んでのアッパーからの左右フックのコンビネーション、アッパーはヒットしたがフックは不発。
再びストレートが交錯するが、またしても朝比奈がヒット。しかし川口も左フックをヒットさせる。
朝比奈がリードジャブ、川口はストレートをヒット。返しの朝比奈の左フックがクリーンヒット、川口よろける。
追撃のジャブからのオーバーハンドストレートがヒット。たまらず川口がクリンチにいくが、これをショットからのドライブで壁に押し込む朝比奈。
ダブルレッグでTDからハーフガードポジション。お互いにパウンドを打ちあって終了。
ダメージ・コントロールともに朝比奈。
2R:
朝比奈がレベルチェンジフェイントからのオーバーハンドストレートでスタート。
川口のカーフは朝比奈が外す。
川口が一発狙いのオーバーハンドストレート、朝比奈は外しながらの左フックを返すが不発。
朝比奈がショットからドライブして壁に押し付けてダブルレッグからTD。川口は亀のポジションでバックテイクを防ぎながら立ち上がる。
朝比奈はレフリーのアクションコールから足技を仕掛けるが川口が耐えて正対したところを内股でTD。右手枕のハーフガードポジション。
パスガードを試みるが川口が防いでクローズドガード、川口は足のフックを解除して立ち上がるスペースを作ろうとするが、朝比奈が頭のポジションでプレッシャーをかけながら大きいパウンドを落とす。
一旦、離れるが再び朝比奈がパウンドを打ちながら押さえ込み、左手枕のハーフガード。
朝比奈がパウンドを狙いにいくところを川口は三角のセットを試みるが朝比奈が潰してパウンドを浴びせる。
それでも川口がなんとか立ち上がるが朝比奈がバックをとってクラッチ。クラッチが切れるタイミングでダブルレッグに切り替えて耐えようとスタンスを広げた川口に合わせて足を刈ってTD。
それでも川口は立ち上がろうとするが、朝比奈が足をかけてTDする。川口はまだ立ち上がるが朝比奈が再びダブルレッグを狙う。
川口は腰を折って膝をついて防ぎ立ち上がるが朝比奈がバックキープからのパウンド。川口は正対するがまたもダブルレッグからTD。
今度は手を刈りながら頭をうまく使って川口の立ち上がりを防いで背中をつかせてクローズドガード、川口スタミナが厳しい。
それでも川口はエビしながら立ち上がろうとするが朝比奈のプレッシャーが強く立ち上がれない。
朝比奈はハーフガードにパスしてパウンドを落としながら肘パウンドを狙う。これは川口が嫌って防ぐが朝比奈の大きいパウンドがヒット。
そこから朝比奈がパウンド連打、川口が止まりそうになりながらなんとか立ち上がる姿勢を作り立ち上がるが朝比奈は再びバックキープ。
朝比奈は足を刈ってTD。川口は立ち上がるが再び足を刈ってTD。パウンドを連打してラウンド終了。
コントロールで朝比奈。
所感
感慨深いものがある。
4連敗、2年以上勝利なし。この状況でもしっかり積み続けた故の勝利だったと思う。
大きな勝因としては川口選手が朝比奈選手のバックのクラッチを切れなかったことと、正対したタイミングのダブルレッグを防げなかった事だ。
正対タイミングでのシングルレッグフェイントからのダブルレッグとかダブルレッグからの足刈りや内股など、柔道の技も取り入れた崩しが良かった。
また1Rの打ち合いで朝比奈選手が勝っていた点も大きかったと思う。あの打ち合いで負けていたら最悪KO、1Rのポイントも取られていた可能性も高い。
そうすると19-19のマスト判定で敗れる可能性が高くなるので、あの局面は非常に重要だったと思う。
また、今回朝比奈選手のセコンドについた山田聖真選手の指示が素晴らしかったと思う。
相手の光を消してでも何がなんでも勝ちたい朝比奈選手にとって最も適したセコンド役だったと思う。柔道出身同士の分かり合える部分も大きかっただろう。
相性が非常に良いと思うので、今後も朝比奈選手は山田選手にセコンドを依頼した方が良いと思う。
試合後には赤田功輝選手(FIGHTER’S FLOW)に対戦表明。「勝った方が対戦表明するの始めから決まってたのかな?」と見えなくもないが、知名度の高い選手に勝てればキャリア初の2連勝も手に入り次のステップへの足掛かりとなる。
もちろん決定力不足であったりヒヤヒヤのスタンドだったり、まだまだ課題は多くあると思うが、ひとまずの勝利。
本当におめでとうございます。
中尾響 vs マイティ・saw(第7試合・セミファイナル|フェザー級/5分2R)
結果: マイティ・sawの勝利(一本 1R 4:55 ダースチョーク)
- 計量: マイティ・saw(T・GRIP TOKYO)66.30kg/中尾響(JAPAN TOP TEAM)66.05kg
試合の背景
前戦、逆転勝利でプロ初勝利を得た中尾選手のプロ3戦目。相手はミャンマー出身でT・GRIP TOKYOで練習をするマイティ選手。
マイティ選手はプロ初戦を激闘の末に判定で敗れた復帰戦。
見立てとしては、両者の技量差は大きくなく、スタミナ・メンタル・戦略によって差が出る試合と考える。
セコンド
小倉 / 山田聖真
試合内容
1R:
両者オーソドックス。試合はいつもの中尾のサークリングからスタート。
互いにジャブで前手争いをしながら様子を伺う。
マイティがパンチで追いかけるがサークリングでいなす。
サークリングから、うまく中央を取ってワンワンツーからクリンチで仕掛ける中尾、マイティはサイドステップで外す。
中尾がワンツーフェイントからのクリンチ、クリンチからドライブして壁レスへ。
中尾が差し合いからの膝を狙うが、マイティはサイドに避けてリバースして壁に押し込む。
マイティは左手を差しながら右手で足を刈ってTDに成功。ここは中尾も即座にエビから立ち上がるが、マイティは密着を解かず腰をリフトしてTD、ハーフガード。
マイティはパスをするが中尾が足をとりに行き、マイティが嫌がりその場で回転する。
中尾がサドルロックを狙いながら、マイティがディフェンスしながらパウンドを落とす展開。
中尾がヒールフックを狙うが浅くきまらず、マイティが潰してパウンドを落とす。
中尾は再びサドルロックを狙いにいくがマイティがうまく凌ぎながらパウンドを落とす。
スクランブルの中でマイティが十字の体勢になるが、中尾はそれを解除して立ち上がりスタンドへ。
中尾がジャブからのオーバーハンドフック、ワンツーとしかけていくが疲労が見える。グラウンドの展開での消耗が激しいか?
マイティがパンチで攻めてきたところにショットを合わせるがマイティがスプロール。がぶりから首に手を回してチョークをセット。
中尾の力が抜けていてスタミナがなくなっているか?
マイティが足をフックしに行ってダースチョークをきめにかかる。中尾が全く対応できずタップ。
所感
実質ガス切れでの敗北だ。
前戦もリカバリーの状態が怪しくギリギリな感じに見えたが、この試合もグラウンドの攻防後の動きが非常に悪く、パウンドが効いてしまった可能性もあるが、見ている感じはガス欠に見えた。
絶対に対応できないわけがないダースチョークの入りだったが、体が自由に動かせていない感じできめられてしまった。
試合内容としては、スタンドはいつも通り、壁レスの展開での競り負け、下になった展開で足関にこだわりすぎてパウンド被弾が増えてしまった部分が問題に感じた。
足関から立ち上がる機会は何回かあったように見えたが、きめる方を優先したので下になっている時間が長くなり不利に傾いていった。
試合内容の改善よりもリカバリーの仕方などに改善の必要があるように見える。
大会全体を振り返って
JTT勢は朝比奈の判定勝ちと中尾の一本負けで1勝1敗。
また、元JTTの琥(現フリー)が第4試合のアマチュアSルール(バンタム級)に出場し、渡部恵多(パラエストラ八王子)に1R 0:24でKO勝ちを収めた。試合後には「アマチュアで勝ちも負けもあったんで、そろそろプロに行って勝ちに行きます」とプロ転向を口にしており、元JTT勢の今後の動向にも注目したい。
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