【試合結果】 PANCRASE 362 | JTT参戦選手 試合結果まとめ
PANCRASE 362で行われた平澤宏樹(JAPAN TOP TEAM)vs 髙木徳三(NATURAL9)の試合結果を解説。1Rは髙木のパウンドに苦しめられた平澤が、2Rで右フックのダウンからバックテイク、最後はツイスターでタップを奪った勝利の流れを振り返ります。
大会情報
EVENT INFOバンタム級暫定王者決定戦(山口怜臣 vs 宮城成歩滝)をメインに開催されるPANCRASE 362。JTTの平澤宏樹がプレリミナリーファイトでバンタム級・髙木徳三と対戦する。

PANCRASE 362が2026年5月31日、立川ステージガーデンで開催。JTTからはバンタム級の平澤宏樹が第6試合に出場し、NATURAL9・髙木徳三と対戦した。1Rは髙木のパウンドに苦しめられる劣勢の展開だったが、2Rに右フックでダウンを奪い、バックテイクからツイスターで一本勝ち。2連勝目を見事な逆転劇で飾った。
大会概要
- 大会名 :PANCRASE 362
- 開催日 :2026年5月31日(日)OPEN 13:00 / START 13:30
- 会場 :立川ステージガーデン(東京)
- 配信 :U-NEXT、パンクラス公式YouTubeメンバーシップ(地上波放送なし/見逃し配信は2026年7月19日まで)
試合結果
平澤宏樹(JAPAN TOP TEAM)vs 髙木徳三(NATURAL9)
- 第6試合 バンタム級 5分3R
- 勝利 :平澤宏樹
- 決着 :2R ツイスター
計量
両者クリア。
- 髙木徳三:61.45kg
- 平澤宏樹:61.6kg
試合の背景
平澤宏樹は、複数ジムを渡り歩いた末にJAPAN TOP TEAM(JTT)へ加入したバンタム級のグラップラー。プロ戦績は2勝6敗と数字こそ厳しいが、プロでの2勝はいずれも一本勝ち。2020年の綿谷誠戦では腕ひしぎ十字固め、直近2025年8月のPancrase Blood.8・小宮諒也戦では三角絞めと、下からのサブミッションで仕留める力は本物だ。西日本ノーギ柔術選手権アドバンスドフェザー級優勝の実績もあり、グラウンドに引き込めば一発で試合をひっくり返せる。一方で打撃戦になると分が悪く、スタンドの攻防力に課題を残す。今回はJTTでの再構築を占う重要な一戦となる。
対する髙木徳三は、山形県出身・NATURAL9所属の4勝1敗のレスラータイプ(1996年11月1日生まれ/164cm)。2023年のデビューから小山敬司・増田怜央・苫侑我を相手に判定勝ちを重ね、直近2025年8月の佐藤基樹戦ではグラウンドパンチでTKO勝ちと、レスリングで上を取って削るスタイルで勝ち星を積んできた。勢いは髙木にあるが、見逃せないのは唯一の黒星が2023年6月・小原とうや戦でのアームロックによる一本負けだという点。組みの展開で極めを食らった経験があり、ここは下から極めを狙える平澤にとって明確な勝ち筋になる。
髙木のテイクダウンを平澤が嫌うのか、それともあえて引き込んでサブミッションを狙うのか——グラウンドでの主導権争いがこの試合の最大の焦点だ。
試合内容
1R
セコンドは中島・安楽。両者オーソドックス。
ジャブの差し合いからスタート。リーチで有利な平澤のリードジャブが優勢。平澤が右フェイントでステップインからダッキング。
平澤の入りのタイミングで髙木のカーフがヒットし平澤が一回転。平澤がパンチフェイントから前足ミドル。JTTっぽい打撃。
平澤はジャブで間合いを作る。髙木はオーバーハンドのストレート、これは平澤がヘッドムーブで外す。
髙木のカーフに平澤は右オーバーハンドからスイッチの前手フックで返す。平澤はボディジャブ。
髙木のカーフがヒット。少し効いてしまっているか?
平澤は出入りのフェイントからジャブオーバーハンド、これは髙木もステップインしていたため外れる。髙木はフックコンビネーションで返すが平澤はバックステップで外す。
髙木のオーバーハンドはダッキングで外す。下がりながらの前手フックは髙木の肩に当たる。髙木はランで追うが平澤はチョッピングライトで迎え撃つが、両者不発。
攻防は一旦収束し、再び平澤がジャブで作り直し始める。
平澤のワンツーがヒット。髙木はオーバーハンドで返すが平澤はバックステップしていていない。
平澤はジャブを起点にプレッシャーをかける。
平澤のストレートと髙木のカーフが交錯してクリンチ状態に、そこから髙木がバックを取りに行くところで平澤はビクトル投げを試みるが不発で下になる形。
平澤はオープンガードから足を入れて、サブミッションへの起点を作ろうとするが髙木は潰しながら肘パウンド。
髙木は足を効かせてコントロールを試みるが髙木の重心が低くコントロールしづらい。
平澤はクローズドガードに戻す。ハンドファイトから髙木のパウンド連打がヒット。腕力が髙木の方が強そう。
平澤が嫌ってオープンガードに戻すが髙木が振りかぶってのパウンドを打ち込む。髙木はスクランブル状態からパウンド連打を当てる。平澤効いているか?
平澤が立ち上がろうとするが髙木は覆い被さってのパウンドで許さない。強いパウンドがヒット。
平澤は足をキャッチして足関のセットに入るが髙木が潰して離脱し、戻ってきてがぶりのポジションからニンジャチョークをセット。
これは外れるが髙木がサイドポジションを取ってパウンドを落としたところでラウンド終了。
1Rはコントロール・ダメージともに髙木のラウンドだった。
2R
平澤、動きのキレはそこまで落ちていない。ジャブから入るが髙木は左右フックを振り回して迎え撃つ。
髙木のカーフで平澤が体制を崩す。そこに髙木はハイキックを仕掛けるが、平澤は体勢を戻していてジャブからの右フック。これがクリーンヒットし髙木ダウン。
平澤は即座にバックテイクしおたつロック、動く髙木に合わせて足のロックを組み替えながら対応する。上手い。
平澤はパウンドを打ちながらRNCの機会を伺う。
髙木は横を向いて4の字ロックを崩してから反転してスイープを狙うが、平澤が反転のタイミングで足のフックを逆にしてツイスターの形に入り、締め上げてタップアウト。
所感
以前の試合よりも、スタンド技術がかなり向上しているように見えた。ジャブも戻りがしっかりしていて、打ち終わりに止まらないように徹底していた。
パンチもしっかり伸びていて威力もあった。結果的にパンチでダウンを奪ってからのサブミッション勝利で、言うなればスタンドで勝った形だ。
ただ引き込んで下になる動きはやはり良いことが起きていない。
髙木選手のパウンドが上手かったという点もあるし結果論ではあるが、あれによって1Rも取られただけでなくダメージを負う形になってしまった。
平澤選手はグラップリングとサブミッションはあるがGetUpが上手い選手ではないので引き込み戦術はマッチしていないように感じる。
何にしても勝利。フックを効かせた後のバックテイクまでの判断の速さが素晴らしく、バックでのコントロール、相手の動きを利用したツイスターでの極めは見事だった。
2連勝、おめでとうございます。
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