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「週5を2年」でプロになれるのか? パラ八ゴーゾー代表のポストに賛否両論|現役プロ・練習生の声まとめ

「一番の秘訣は才能ではなく継続」。パラエストラ八王子・ゴーゾー代表のアドバイスポストが32万表示の大反響を呼んだ。RIZINファイター火の鳥ら現役プロの賛同から、「週5を8年やってもプロになれなかった」という切実な反論まで、Xの議論を追いかけた。

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「プロ格闘家になるには、何が必要ですか?」

この永遠の問いに、ひとつの具体的な答えを示したポストがXで大きな話題になっている。発信したのはパラエストラ八王子・dois国分寺代表のゴーゾー氏(@gozo503)。柔術黒帯3段、元修斗世界ランキング6位という経歴を持つ、ジム経営歴20年超のベテラン指導者だ。

ポストは32万表示・1,600いいねを超え、返信欄と引用には現役プロから一般練習生まで、さまざまな立場からの意見が集まった。この記事では、その議論をできるだけフラットにまとめてみたい。


発端のポスト:「一番の秘訣は才能ではなく継続」

まずは元ポストから。

https://x.com/gozo503/status/2080291830252585132:embed

要点を整理するとこうなる。

  • まずは欲を出さず、「週5回の練習を2年間」続けること
  • 2部練・プロ練・出稽古はしなくて平気
  • ラントレや筋トレよりも、一つのジムで格闘技の基礎を積み重ねる
  • 特別な「プロ練」よりも、一般クラスを真面目に続けることが大切
  • 運動能力が平均的な人でも、週5回を2年間継続できれば「プロを目指せるレベル」には十分到達できる

注意したいのは、ゴーゾー代表が言っているのは「プロになれる」ではなく「プロを目指せるレベルに到達できる」という点。そして「もし週5回を2年間本気で続けてもプロの兆しが見えなかったら、その時はゴーゾーにクレームをください」というユーモアで締めている。


賛同の声(1)現役プロたち「基礎は大切。才能より継続」

このポストに真っ先に反応した現役プロのひとりが、RIZINで活躍中の火の鳥選手だ。

https://x.com/hinotorix22/status/2080469580263330249:embed

「基礎は大切。才能より継続。自分を信じて日々鍛錬」と、全面的に賛同。元ポストの返信欄でも「それが今RIZINで活躍してる火の鳥」と、実例として名前を挙げる声があった。

BRAVE所属で元DEEPフェザー級王者の芦田崇宏選手も、自身の駆け出し時代を振り返って引用している。

僕が19でBRAVEGYM入った時はほとんど一般クラスでしか練習してなかった。プロ練習は週一だけ。出稽古するようになったのも3年後くらいだったかな。まぁ一般クラスにも猛者がゴロゴロいた時代ってのもあるが。 (芦田崇宏選手のXより)

このほかにも、GRACHAN無差別級王者からRIZINに進んだ荒東”怪獣キラー”英貴選手が「当たり前の事を当たり前にこなす。それが土台」、34戦のキャリアを持つ第5代PFCフライ級王者でジム代表の中西テツオ選手が「特別なことはなくコツコツ継続できるかですね」と、プロ側からの賛同が相次いだ。

現在進行形の実例もある。パンクラスイズム横浜でRIZINファイターを目指すYouTuberのショウエイ氏は「俺自身も週5、6回の練習を3年間やったら、次はプロデビューをする予定のところまで来れた」と自身の体験から大共感したと語っている。

ここは補助線: 賛同プロの「前提条件」

ただし、この賛同の声を読むときに知っておきたい情報がある。それぞれの選手のバックボーンだ。

  • 火の鳥選手 … 16歳からレスリング。青山学院大レスリング部で、JOCジュニアオリンピックカップ準優勝の実績。29歳でMMAに転向し、約1年でプロデビュー
  • 芦田選手 … 中学から柔道、高校ではレスリングと、インターハイ・国体出場のボクシング。19歳でBRAVE GYM入門時には、すでに三競技の土台があった
  • 荒東選手 … 柔道バックボーンに加え、身長173cm・体重120kgという規格外の体格

「一般クラス中心でプロになれた」という体験談は事実でも、スタートラインがゼロだったわけではない。芦田選手自身が「一般クラスにも猛者がゴロゴロいた時代ってのもあるが」と付け加えているのは、正直な注釈と言えるだろう。


賛同の声(2)ジム関係者「プロ練に出たがる若手ほど伸びない」

指導者やジム関係者からは、元ポストの「一般クラスをバカにするな」という部分に強く共感する声が集まった。中でも6万表示を超えて拡散したのが、あるジム代表の悩みを伝聞で紹介したこの投稿だ。

プロ練参加者が一般クラスに出る→ベテラン会員に負ける→それを嫌がって一般クラスに出なくなる→仲間内での温めの自主練に終始する→伸び悩む、って流れが多いのに(ジム代表が)頭抱えてた。 (nosada氏のXより要約)

同様の指摘は多い。柔術関係者の小野隆史氏は「一般クラスに出ず、エビもマトモにできないのに、プロを名乗る選手が多数いるのはいかがなものか」と苦言。空手道禅道会の東京支部長・西川享助氏は「全く同じことを最近ウチの高校生にも言ってます」と指導現場からの共感を寄せた。元修斗世界ランカーでSUNNY MMA代表の小堂準也氏も「これを当たり前にできる選手を一人でも育てることが今の目標」と応じている。

一般会員の目線からはこんな声もあった。

MMAを目指す人はいい意味でも悪い意味でも勝ちにこだわる人が多くて、一般会員に技術で劣る部分を若さゆえのフィジカルやスピードで補おうとする場面が必ずあって…一般会員の方が怪我をするのが怖いです。 (Piroshi氏のXより)


懐疑・反対の声「週5を8年やってもプロになれなかった」

一方で、検索欄を「週5 2年」で掘っていくと、まったく別の景色が見えてくる。

最も重い反論は、鳥取のPUREBRED鳥取でアマチュア修斗を戦っていたしんのすけ氏の実体験だ。

https://x.com/pbt_2001um/status/2081221659349103011:embed

週5〜8回を4年続けてアマ修斗の地区選手権優勝までたどり着き、それでもプロには届かず、トータル8年でフェードアウト。「努力すればプロになるくらいは簡単って言う人も多いけど、無理な人には普通に無理だと思う」という言葉は、「週5×2年」を大幅に超える練習量をこなした当事者だからこその重みがある。

この投稿の返信欄では「週5で2年でプロになれないなら諦めるラインですね」という、元ポストを「見切りの基準」として読み替える解釈も出ていた。

そしてもうひとつ、多くの人の心を打ったのが、女子MMAファイター・あきぴ選手(@akipisabu)の投稿だ。30代から柔術を始めて4年でマスター2紫帯、26大会47試合を戦い、DEEP JEWELSのアマチュアMMAでも3勝4敗という、バリバリの「試合に出る側」の人である。この投稿は400いいねを超えて拡散している。

https://x.com/akipisabu/status/2080828023914516955:embed

「30代から始めた運動神経が悪い私の場合は、2年間週5以上、一般クラスも出てプロ練も二部練もしてもプロレベルにはなりません」。ゴーゾー代表の言う条件を超える練習量で、実際に何十試合も戦ってきた選手の言葉だけに重い。それでも「プロになりたいので続けています。なかなか結果がでなくても頑張ろー!」と締めるこの投稿には、賛同でも反論でもない、リアルな現在地の報告としての説得力がある。

このほかの懐疑的な意見も拾っておこう。

  • 「そもそも週5で2年って、仕事しながらだとなかなか大変。逆に時間に余裕がある人にとっては、プロになるハードルは野球やサッカーと比べると低そう(生活できるとは言ってない)」(現代のパキケファロ氏)
  • 「30代後半が2年週5でプロになれるかというと…そもそも『プロ』の定義は? 金貰えて生活できてるならプロなのか」(美ネズ氏らの定義論争)
  • 「直近2年くらい週4〜5回柔術やってるがプロ?? そんな予兆はなにもない」(satoshi氏)

年齢、環境、仕事との両立、そして「プロ」の定義。同じ「週5×2年」でも、置かれた条件によって見える景色がまるで違うことがわかる。


番外編: 理想例として名前が挙がった弥益ドミネーター

返信欄では「続けていたら結果的にプロレベルになっていた弥益ドミネーターこそが理想的な姿」という声もあった。

実際、弥益ドミネーター聡志選手は海城高校から筑波大学に進み、大学から総合格闘技を開始。幼少期の格闘技経験はなく、大手食品会社のサラリーマンを続けながら元DEEPフェザー級王者、そしてRIZINのリングまで到達した。「背景なしからの継続」の実例としては、たしかに最良のサンプルかもしれない。


視点:「週5×2年」って、要するに部活じゃん?

元ポストは年齢には言及していない。ただ、集まった意見を眺めていると「これは要するに部活の話では?」という視点が繰り返し出てくる。

確かに典型的な部活の練習スタイルだもんな。陸上競技みたいな特殊なスポーツでもない限りは、◯◯部ってやつならその分野の大半には勝るもんな。 (黒ノ猫拳士氏のXより)

「プロ目指してるなら高校の部活動くらいの練習量は必要最低限」という声もあった。たしかに、週5回×2年というのは、中学・高校の運動部なら誰もが普通にやっているスケールだ。

そう考えると、面白いことに気づく。賛同していた現役プロたち——高校・大学とレスリング部だった火の鳥選手も、柔道とボクシングに打ち込んだ芦田選手も——は、10代のうちにこの「週5×2年」を部活としてすでに済ませていた人たちでもある。一方、しんのすけ氏やあきぴ選手が挑んだのは、仕事や生活と両立しながらの、大人になってからの「週5×2年」。同じ練習量でも、回復力も伸びしろも使える時間もまるで違う。賛同と懐疑の分かれ目は、練習量そのものではなく「いつ、どの年齢でそれをやるか」にあるのかもしれない。

禅道会の西川支部長が「全く同じことを最近ウチの高校生にも言ってます」と反応していたのも示唆的だ。これから格闘技でプロを目指す中高生にとっては、ゴーゾー代表の言葉はそのまま「部活に打ち込むのと同じ熱量でジムに通え」という、極めて現実的なロードマップとして読める。


もうひとつの視点: そもそもMMAは競技人口が少ない

「部活2年でプロ」という話が野球やサッカーで出てきたら、誰も相手にしないだろう。柔道やレスリングのような学生競技でも同じで、幼少期からやっている膨大な競技人口の中で、プロや実業団に届くのはほんのひと握り。部活2年の選手が入り込む余地はない。

ではなぜMMAだと「週5×2年でプロを目指せる」という話が成立し得るのか。集まった意見の中には、この構造を指摘する声もあった。

格闘技って成人してからでも頑張れば誰でもプロになれるから、そういう意味では夢あるよね。サッカーとか野球だと幼少期から英才教育を受けた人の中のほんの一部しか無理。 (ただの格闘技ファン氏のXより)

MMAは学生競技ではない。中学・高校の部活には存在せず、大半の人は大人になってからジムの門を叩く。競技人口も野球・サッカーのようなメジャースポーツとは比べものにならないくらい少ない。つまり「プロになる」までの分母競争が、他競技とはまったく別のスケールで行われている競技なのだ。

だからこそ「時間に余裕がある人にとっては、プロになるハードルは野球やサッカーと比べると低そう(生活できるとは言ってない)」という指摘が出てくる。このカッコ書きが重要で、美ネズ氏らの「プロの定義」論争ともつながる。日本MMAの「プロ」はプロ興行のリングに上がれることを意味していて、それだけで食えることを意味しない。入り口のハードルが低いことと、RIZINのような舞台で生活できることの間には、また別の長い道がある。

ゴーゾー代表の「プロを目指せるレベル」という言い回しは、この入り口論として読むと腑に落ちる部分が多い。


ゴーゾー代表の続編ポスト「週何回かではなく、何年続けられるか」

議論が広がるなか、ゴーゾー代表は翌日に続編を投稿している。

https://x.com/gozo503/status/2080568640932401455:embed

週1、週2の練習にも間違いなく価値があること。自身も大学4年時にスーパータイガーセンタージム大宮の週2回の柔術クラスから始めて、「絶対に休まない」と決めて土台を作ったこと。社会人は練習量よりも、決めた練習を継続することが大切だということ。

大切なのは、週に何回できるかではなく、何年も続けられるか。継続した人だけが、次のステージに進めます。

ちなみにゴーゾー代表自身、大学まで部活経験なしから柔術にハマり、玩具商社勤務を経てジムを開業、元修斗世界ランキング6位まで戦った人だ。「才能ではなく継続」という言葉は、本人の人生からきている。

週5×2年でプロを目指せるレベルに届くのか。それは年齢や環境によって答えが変わるのかもしれない。ただ、賛成側も反対側も、そして今まさに続けている人も、誰ひとり「継続に意味がない」とは言っていなかった——それがこの議論を追いかけて一番印象に残ったことだった。

あなたはどう思いますか?


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よくある質問

「週5回×2年」続ければ本当にプロ格闘家になれる?

ゴーゾー代表の元ポストが言っているのは「プロになれる」ではなく「プロを目指せるレベルに到達できる」という入り口の話。実際、週5〜8回を8年続けてもプロに届かなかったという当事者の証言もあり、年齢・環境・バックボーンによって結果は大きく変わる。一方で「継続が最大の条件」という点は、賛成派・懐疑派のどちらからも異論が出ていない。

社会人や30代からでもMMAのプロを目指せる?

実例はある。弥益ドミネーター聡志は大学から格闘技を始め、食品会社のサラリーマンを続けながら元DEEPフェザー級王者になった。ただし30代から始めた現役選手からは「週5以上+プロ練+二部練でもプロレベルには届かない」という証言もあり、10代・20代前半と同じ時間軸では考えにくい。回復力・伸びしろ・使える時間の差を織り込んだ長期計画が前提になる。

日本のMMAで「プロ」の定義とは?

一般的にはプロ興行(修斗、DEEP、パンクラス、GRACHANなど)のプロ戦に出場する選手を指し、ライセンスや興行側の認定で「プロ」になる。ただしファイトマネーだけで生活できる選手はごく一部で、「プロになること」と「格闘技で食えること」は別の話。今回の議論でも「プロの定義」をめぐる論争が起きていた。

プロを目指すならプロ練や出稽古は必要?

ゴーゾー代表は「最初の2年は不要。一つのジムの一般クラスで基礎を積み重ねるべき」という立場。元DEEPフェザー級王者の芦田崇宏も「19歳で入門した頃はほとんど一般クラスだけ、プロ練は週一だった」と証言している。一方、ジム関係者からは「プロ練に出たがって一般クラスを嫌がる若手ほど伸び悩む」という指摘が複数あった。

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