RIZIN男祭りJTT選手の感想
RIZIN男祭りのJTT選手の試合結果と感想。佐々木大・ヒロヤ・西谷大成・秋元強真・朝倉未来の各試合を振り返る。
大会情報
EVENT INFO試合前のメモから感想を綴っときます。
佐々木大
中谷選手の前回試合からの練習状況とかよく分からなかったので、どれくらい成長しているか不明。 計量見た限りではそこまで大きさ変わらないかなって思ったけど胴回りは佐々木くんの方が太そう。 佐々木くんのスタンドは以前よりだいぶコンパクトにジャブストレートを打つタイプにはなっているけど、スタンドをどこまで佐々木くんがやる気があるのか・・・・ 中谷選手は普通にMMAレスリングでTDして上をキープしてオア運度を打ち続けたい。 勝負論はあるとは思った、けどまぁ佐々木くん的には来てくれる選手はありがたいと思う。佐々木くんが最も相性悪いのは佐々木くんの距離の外からツンツンされてTDは全部切られる形。 その形には中谷選手では起きなさそうなので動きがある試合にはなると思う。
中谷選手が来てくれたので動きのある試合にはなったけど対策されると厳しいですね。
他でも書いてますけど、MMAガチるならスタンドとMMAレスリングが必要です。スタンドは才賀紀左衛門のパーソナルが良いのでは?と思ってます。
MMAレスリングはJTTでも良いし江藤選手のパーソナルでも良いと思いますが階級的に人が多くないのが難しいところですね。
ヒロヤ
ヒロヤがリング中央を取って篠塚選手をロープ側に持っていけるかが重要となる試合。 篠塚選手がレベルチェンジを含むプレッシャーにどこまで対応できるのか、むしろリーチを活かしてプレッシャーをかけてくるのか。 ヒロヤのレスリング能力がどこまで上がっているのかは不明。最後にレスリングオフェンスが必要だった試合は新井丈戦で、それ以降に肉体強化だったりビリーの指導が本格化してる。 ビリーコーチの元、朝倉海相手にずっと練習しているのであれば向上してると思うんけどな、どうでしょう。 あとはヒットするかは別にしてヒロヤがパンチを振れるかは重要な要素だと思う。TDのみだと流石に対応できると思うので、ちゃんとパンチフェイントできるかというのは非常に重要。 篠塚選手の低い位置にある手は攻略難易度が高いと思う。アッパー待ちもしやすい。ただキックの試合ではパンチに対してスウェーからバックステップで外すディフェンスを多用していてバックステップが真っ直ぐ下がっていた。 この癖が残っていた場合、バックステップにドライブするタックルを噛み合わせられるとは思う。 まぁあとは篠塚選手のジャブにシングルレッグを合わせてTD。そこからバック取って引きづりこんでっていう展開が起きやすいのかなと思います。 篠塚選手は十分に対策を持ってこられる試合だしヒロヤは出たとこ勝負な面がある試合。 篠塚選手はだいぶMMAレスリングの練習はしているはず、予想では1年くらい。TDDは赤田選手と同等以上にはなっていると思う。 正直、不利だと思っています。篠塚選手はちゃんと組みはやってるんだろうなと思える筋肉のつき方でした。年末からビルドアップして57kgに合わせてきたのは凄いと思います。 175cmはMMAのフライ級としては結構ギリギリな線だと思うんですがコンディションも悪そうではなかったです。 ヒロヤのレスリングがかなり伸びていて神龍とかと並ぶレベルになっていたりするのならヒロヤに正気があると思います。 ヒロヤ、頑張ってくれ。勝って欲しい。
開幕からプレッシャーをかけることに成功して中央を取ることができました。
構えが非常に良くできていて、基本的なステップにレベルチェンジが組み込まれていて前手を常に動かして篠塚選手の前手を触りにいくかいかないかの距離でプレッシャーをかけていました。
上半身の動きも柔らかく頭の位置が常に動いていて篠塚選手のパンチを避ける意識が高い動きでした。初めの篠塚選手のジャブ2発は完全に外せましたし、その後のカーフも外しました。
プレッシャーをかけられてロープに追い詰められた結果、篠塚選手はスイッチからの左の攻撃で前に出ましたが、きっちりダッキングで避けた上で組みの状態となり篠塚選手はコテを巻く形を取りましたが、ヒロヤは足を入れてTDを仕掛け、篠塚選手の足を抜く動作に対応して抜いた足を蹴ってバランスを崩してTDに成功。サイドポジションを手にいれ、そこから左手を跨いでロックした上でパウンドを打ち続けてTKOとなりました。
おそらく篠塚選手の攻撃をバックステップで何回か外す事に成功した場合、次はダッキングで避けることで組みの間合いになるというのは、持ってきた戦術の一つなのではないかと思いました。
それくらいダッキングからの組みがスムーズでした。
篠塚サイドで見ると
- レベルチェンジを含んだプレッシャーをかけられてリング中央を取られてサークリングさせられる側になってしまった。(過去OFG含むキックの試合で篠塚選手がサークリングする側になった試合はほとんど無い)
- ジャブ、カーフをバックステップ避けられてしまったので、ロープに詰められて左ストレートを打たされた時に踏み込み気味で打ったらダッキングされて組みの距離になってしまった。
- コテ巻いてTDを防いだ後に足のフックに対して解除しようとしたら、その足を掬われてTDされてしまった。
- スクランブルでサイドポジションを取られてエスケープしようとしたが顔をグリグリされて肘を落とされて対応が鈍り、気がついたら左腕に乗っかられていて跨がれてロックされてしまった。
という感じで、スタンドで距離を支配された事が勝敗を決定づけてしまいました。
要するに、立技でいつも篠塚選手がやっていた事(距離を支配して前手でプレッシャーをかけて大きなパンチを打たせてカウンターで刈り取る)を逆にMMAのスタンドでヒロヤがやった形になります。
これは篠塚選手にとって相当な屈辱だったと思います。スタンドは有利だと思っていたのがスタンドの技術で勝敗が決してしまっていました。
正直、今のヒロヤ選手の実力の全貌を見られる試合内容ではなかったので残念でした。ヒロヤ選手が勝ったことは大変嬉しかったですしパウンドめっちゃ興奮しました。
柴田選手に終始プレッシャーをかけ続けたスタンドの間合い管理は篠塚選手相手でも機能するものだという事は分かりました。
また、アメリカに出稽古行くっぽいので頑張ってきて欲しいですね。
西谷大成
西谷くんより萩原選手の方が身体緩くて草。萩原選手、お腹周り緩いのタトゥーで誤魔化してる感出るからシェイプ気にした方がいいんじゃね?って思うけど、萩原ファンの方はそんな部分も男らしいって思うんかな。 西谷くんは高木戦と同じように兎に角右回りでしょうね。縦の圧が非常に強い選手なので絶対に詰められないように右回りしながらレベルチェンジも混ぜてプレッシャーをかけていく事がファーストステップになると思います。 サークリングしてるうちにコーナーかロープを背負わせたタイミングでオーバーハンドからのTDが仕掛けられると良いです。もしくは萩原選手のジャブにカウンターのタックルもできたら理想です。 オーバーハンド+タックルを意識させた上でショートレンジを作り出して打ち合いに出るのも一つ作戦になると思います。ショートレンジの回転は西谷くんの方が良い気がします。 そこで仕留められなければスタミナがなくなってきて厳しくなります。厳しくなってもサークリングしながら回復できれば理想です。 今成ロールも一回くらい仕掛けて良いと思います。萩原選手を焦らせて脳のリソースを消費させてパニックを誘発させる事が攻略には必要になると思います。 まぁぶっちゃけ勝つの厳しいと思いますけど、萩原選手に「焦り」を与えられればワンチャン掴めるかもしれません。
予想に反してオーソドックスで倒しに行くスタイル。高木戦でも見せてましたがパンチからのタックルは本当に上手いんですよね。
TDは取れましたが立たれてしまいました。その後も足を上げながらステップインしての連打からのタックルを試みますが潰されてしまい3分経過。スタミナが終わってしまいました。
その後、足が止まり始めカーフを効かされてパンチ連打でまとめられてKOとなりました。
見せ場は作り、スタミナが切れて、負けるっていう、西谷ワールドが展開され、このワールドには萩原選手も抵抗は不可能で観客は盛り上がりました。
センスはあると思うんだけどなぁ。本当に。でもスタミナつけるには苦しい事は避けられないですからね。
いっその事、ラスベガス連れってビリーの家に軟禁して強制的にトレーニングさせる、とか中央アジア連れてって3ヶ月強制トレーニングさせるくらいの荒療治しないと無理なんでしょうね。
秋元強真
なんか軽量で並んだら身長差はなさそうな感じ。秋元選手の身長が伸びてるっぽい。肩の位置が秋元選手の方が3〜5センチ高い位置にありそうなので、実際に対面すると秋元選手の方が打ち下ろす側になると思われる。 高木選手の方がフィジカルはあると思うので高木選手は被弾覚悟のTDにくるんだろうなっていうのが予想。 被弾覚悟のTDを入れた上で打撃と織り交ぜるMMAストライキングの王道に対して秋元選手がどう対応するか最初のポイントになると思います。 まぁTDを警戒しつつジャブが届く間合いを出入りしてプレッシャーをかけてミスさせることを狙っていくんでしょうけど。 最終的な勝負のポイントは組みとグラップリングになると思います。高木選手のMMAレスリングのレベルがわからないので予想しづらいですが、TDはできるけど立たれる形かなぁとは思います。 最終的にポイントアウトで秋元選手がいきそうな気はしています。
月並みな予想でしたが概ね予想通りの展開でポイントアウトで勝利でした。
インカーフ蹴られ過ぎてポイントも含めて「大丈夫かな?」って感じでしたが試合後かなり腫れたようです。
高木選手が、変革期というか多少のスタイルチェンジを試みてる最中なのかなって思う部分がありました。序盤の動きがギクシャクというかフワフワというかしている感じでした。
秋元選手のスタンドの距離とポジションの支配は相変わらずエグいですが高木選手も前手とインカーフで対抗していました。スウェーも上手くて致命傷はギリギリ避けていてディフェンスも上手い選手なんだなと思いました。
今回の試合はジャブストレート以外の倒す系のパンチも結構使っていて、スタンドで相手を倒すという部分も課題として考えていたのかなと思いました。
組みの攻防も非常に見応えがあって凄く面白い試合だったと思います。高木選手の組みに対してパワーで対抗したというより技術で対抗してましたね。日頃から山本選手、山田選手、朝倉選手と組みをやっているのなら、そうそう負けないでしょうし、グラップリングも伊澤チャンプとやっているのなら技術面で負ける事はないのでしょう。
そう考えると、秋元選手にはJTTは相当良い環境な気がしますね。
この二人は何年後かに再戦してそうな気がします。
朝倉未来
今の朝倉選手がどういう戦い方をするのか見当がつかないので分からんですよね。 朝倉選手、JTTの組みが強いライト勢(山本、山田)とどれくらいスパーしてるんですかね。がっつり組んでTDできてるのだとすれば、それは相当MMAレスリング凄いって感じだと思います。 正直予想が難しい。
朝倉選手が勝ちに行く戦い方をしました。
個人的に「あの頃」ではなく「この」朝倉未来が見たかったので大満足の試合でした。
特に
- 最初に強めのストレートを打ちに行けた事
- 流行りのミドルを掴まれた上で左パンチを当てる技とか出す余裕があった事
- 撃ち合いの中でクリンチとしてのタックルに行ける余裕があった事
- 鈴木選手がTD時に引き込みを使用したが、逆に容易にTDができる原因となった事
- クローズガードで固められたけどアクションのタイミングでポジションを継続するための攻防が良かった事
が、勝敗のポイントかなと思いました。
なんか朝倉選手に組まれると引き込みたくなる何かがあるんですかね。朝倉選手の組みの圧力がかなり強いのかもしれませんね。
1発と回転を併せ持つストライカーに、1R2Rを漬けて削ってスタミナを奪って3Rで撃ち合って勝つっていう展開はMMAオールラウンダーの戦い方として理想的ですね。
軽量前日の写真撮影の際の鈴木選手を見た時に、筋肉のしぼみ具合や肌のハリが良くなくてコンディション悪いんだろうなとは思いました。
MMAは減量水抜きで失われた筋肉を数ヶ月かけて戻していってまた試合する感じのサイクルですので、連続の試合は怪我関係なくシンプルにフィジカルに影響が出るのでコンディションが良い事はありえない事ではあるのですけどね。
最後に
勝ち越しですが、特にヒロヤ秋元朝倉の3人が勝った事は非常に大きいです。
ヒロヤはビリーと一緒にアメリカに行くみたいですが怪我が治ったら秋元選手も出稽古行ってみたら良いんでは無いでしょうか?
若いうちに色々経験するのは良い事だと思います。
翌日に五明選手、琥選手のDEEPもあります。
五明選手は特に高橋遼伍選手を超えられたら相当大きい。
琥選手もファイトキャンプでヒロヤビリーと一緒の追い込んでたみたいなので、是非とも勝って欲しいですね。っていうか計量後の相手とのフィジカルさが凄そうだった。
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