秋元強真が大阪出稽古で見せた"本当の強さ"——北方大地YouTubeコラボで語った練習哲学
パンクラス大阪(稲垣組)での出稽古後、北方大地のYouTubeチャンネルに出演した秋元強真。7ラウンド元立ちで全員を圧倒した裏にある「ディフェンスだけの練習」「100%もらわない意識」「バランス重視のスタンス」、そして限界まで弱さを見せないメンタリティの正体とは。

パンクラス大阪(稲垣組)での出稽古を終えた秋元強真が、稲垣組所属の北方大地のYouTubeチャンネル「北方大地のLife is fight TV」に出演。約30分のインタビューで、普段のトレーニングで何を意識しているか、次戦やシェイドゥラエフ戦への見通し、そしてファイターとしてのビジョンまで語った。
https://www.youtube.com/watch?v=lM4IbBlZdUI
7ラウンド元立ち——全員圧倒の裏にあるもの
秋元はこの日、稲垣組の選手たちと7ラウンドのスパーリングをこなした。しかも形式は「元立ち」。秋元が居残り、対戦相手だけが入れ替わるという、圧倒的に不利な条件だ。
結果は全員圧倒。北方は「全員ボコられました。マジで全員ぶっ飛ばされました」と振り返った。
北方が特に注目したのは、秋元のディフェンス力だった。
「秋元選手の強さを支えてるのはディフェンス力かなって思った。反応が早い。100%取らせない感じ、ずらす感じがめちゃくちゃ早い」
秋元本人もこれを認め、「ディフェンスだけの練習もしている」「100%でもらわないというのを意識してやっている」と明かしている。打撃だけでなくレスリングに対するディフェンスも同様で、完全にテイクダウンを取らせるのではなく、少しずつずらして主導権を渡さないスタイルだ。
「どのパンチも強く打てるバランス」を意識
打撃の練習で最も意識していることを聞かれた秋元は、バランスと即答した。
「グラップラーとかに流れるとタックル入られる。だからしっかりバランスを意識して、常にどのパンチも強く打てるバランスでやっている」
自分のスタンスを崩さないことを徹底し、スパーリングでもそれを意識して取り組んでいるという。これは単なる打撃テクニックではなく、テイクダウンディフェンスと攻撃力を両立させるためのコンセプトだ。パッチー・ミックス戦でも打撃からテイクダウンを許さなかった安定感は、日々の練習で磨かれたこの意識の産物だろう。
スパーリングは「あえて100%出さない」
秋元のスパーリングスタイルにも興味深い特徴がある。7ラウンドという長丁場をこなせる理由を聞くと、こう答えた。
「スパーリングだから全力で勝負したら多分6本も持たない。でも相手にやらせるというか、不利なポジションから逃げたり、休憩の時間も自分の中で作るようにしている」
勝ちに行く練習だけでなく、あえて不利な状況を作って対処する練習に時間を使う。これにより本数をこなせるだけでなく、試合で想定される苦しい場面への耐性も養える。試合前の対策練習では相手に触らせないスタイルになるが、通常練習では「打撃だけの練習になっちゃう」のを避けて組みの展開も意識的に作っているという。
練習の構成は打撃と寝技が「半分半分ぐらい」。打撃をやらない日も、寝技をやらない日もない。毎日両方に取り組むスタイルだ。組技に関しては「もっともっと学ぶ」という姿勢で、貪欲に幅を広げている段階だと語った。
限界まで弱さを見せない——北方が見たメンタリティ
北方がこの日最も印象に残ったのは、技術面ではなくメンタリティだったという。
秋元は前夜に朝6時まで飲んでいたコンディションで7本連続スパーリングに臨み、最後に2階級重い選手にマウントを取られた場面でようやく「ちょっと待って、吐きそう」と口にした。
北方はこう語った。
「弱い子だったらもっと早い段階から”もうしんどいです”オーラ出すんですよ。でも秋元は本人の口から出すまで全くわからなかった。ギリギリまでちゃんと勝負して、冷静に考えてここまで来ていると。そういうメンタリティが秋元の強さの根っこにあるんじゃないかなと思ってたんで、目の当たりにできてよかったです」
技術や才能だけではない。限界のギリギリまで平常心でファイトし続けるメンタリティこそが、秋元強真を特別な存在にしているという評価だ。
次戦は夏〜秋、大晦日にタイトル戦を見据える
今後の方向性についても率直に語った。
- 次戦: 夏終わり~秋ごろを想定。超RIZINか? もう1試合やって大晦日に出たい
- シェイドゥラエフ戦: 最短で大晦日。「化け物級の化け物」と認めつつ、「打撃は負ける気がしない。組の部分でどう戦うか」
- 平本蓮戦: 「今やるのはちょっと違う。お互い勝ち進んで来年とかの方が爆発する」と冷静に時期を見極め
- 階級: フェザー級を継続。通常体重73kg前後で減量は1週間程度
- 筋トレ: 週2回、瞬発系メイン。「変な筋肉はつけたくない。スピードと瞬発系を上げる」
- 海外挑戦: 「日本でスーパースターになりたい。僕は日本であれをしていきたい」
北方は秋元を「朝倉経済圏を超える唯一の選手」と評し、JTTではなく「秋元強真がいるJTT」になると予言した。
まとめ
普段はYouTubeにあまり出ないという秋元強真が、出稽古先の北方大地のチャンネルでリラックスした表情で語った約30分間。ディフェンスの意識、バランスへのこだわり、スパーリングの設計思想、そして限界まで折れないメンタリティ——試合映像だけでは見えないトレーニングの中身が垣間見える貴重なインタビューだった。
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よくある質問
この記事の要点を質問形式で整理しました。
秋元強真が練習で最も意識していることは?
打撃では「どのパンチも強く打てるバランス」を最重視。自分のスタンスを崩さないことを徹底し、テイクダウンディフェンスと攻撃力を両立させている。また、ディフェンスだけの練習も行い「100%もらわない」意識で取り組んでいる。
秋元強真のスパーリングスタイルの特徴は?
あえて100%の力を出さず、不利なポジションからの対処や休憩の時間を自分で作りながら本数をこなすスタイル。試合で想定される苦しい場面への耐性を養いつつ、打撃と組みの両方の展開を練習に組み込んでいる。
秋元強真の次戦やシェイドゥラエフ戦の時期は?
次戦は2026年夏終わり〜秋ごろを想定。もう1試合こなした上で大晦日のRIZINに出場し、最短で大晦日にシェイドゥラエフとのタイトル戦を見据えている。
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