PANCRASE 361 | JTT勢試合予想
PANCRASE 361で実現する山木麻弥(JTT)vs荒田大輝(パラエストラ八王子)。JTT移籍初戦となる山木の課題は“スタミナ”。リーチ差、壁レス、三日月蹴りなど技術的視点から勝敗を徹底予想。

大会概要
- 大会名 :PANCRASE 361
- 開催日 :2026年3月14日
- 会場 :横浜武道館
試合予想
山木麻弥 vs 荒田大輝(パラエストラ八王子)
バンタム級 5分3ラウンド
■ 試合の背景
2026年に入り、名古屋の名門ALIVEからJAPAN TOP TEAMに移籍してきた山木選手のJTT初陣。
スタイルとしては基本的にストライカー。小学生から空手を始め、高校1年からALIVEに入りMMAに専念してきた。アマチュアで十分な実績を残してパンクラスでプロデビュー。そこから3連勝を飾るが、その後、壁に当たるような形で2連敗を喫す。
そこから心機一転、JAPAN TOP TEAMに移籍してきた形だ。秋元強真のひとつ下の代で、仁井田や高尾、佐藤聖優などと同学年の19歳。
荒々しいストライキングを持ち、基本はステップを使った出入りからの一撃を得意としている。アグレッシブながら相手に合わせるカウンターも持っており、非常にセンスを感じるストライカーだ。
タイプとしては朝倉海を彷彿とさせる。また、組みも不得意というわけではなく極めも持っており、単なるストライカーではなくアグレッシブファイターと表現する方が適切かもしれない。
対する荒田選手はパラエストラ八王子所属の若手で、こちらもアマチュアで十分実績を上げた上で、現在プロ戦績5勝1敗の強豪だ。
スタイルはパラ八型の選手で、綺麗なスタンドと極めのあるグラップリングが特徴。手足が長くリーチのあるタイプで、身長は173cm。
パラ八スタイルの中でも非常に丁寧な試合運びをするタイプで、ノーモーションのジャブ、ストレート、ワンツーが武器。ジャブで距離を作りながらストレートで刺す教科書的なストライキングを持ち、TDDも良く、グラウンドになってもパラ八伝統なグラップリングを持つ、隙の少ない選手と言える。
■ 試合予想
データとして山木175cmに対して荒田173cmであるが、アスペクト比やパンチフォームを見ると荒田の方がリーチは長く感じる。また、蹴りのリーチも荒田の方がやや長い印象だ。
ただしステップスピードなどは山木が上であり、一見すると
山木が中に入れるか、荒田がコントロールしきるか
という構図になりそうだ。
ただ山木には大きな問題点が一つある。
「スタミナ」だ。
パンクラスでの田嶋戦では、田嶋選手のしつこい組みによって削られ続け、3Rには動ける体力が残っていなかった。RIZINオープニングファイトでの石坂戦でも、1Rにアグレッシブに攻めたことで消耗し、2Rは防戦に回ってしまった。
この短期間で改善できるポイントではない可能性が高く、クレバーなパラ八勢は間違いなくこのウィークポイントを突いてくるだろう。
試合展開としては、荒田がリーチを活かしたジャブでプレッシャーをかけ、壁に追い込み、壁レスで削る展開を予想する。2Rも削りを意識した立ち回りをし、3Rに勝負をかける流れになるのではないか。
これに対して山木は現時点では対抗する明確な手札が少ないように感じる。グラップリングでは互角かやや荒田有利。ストライキングでは山木のワンチャンスは侮れないものの、基本的には荒田が安定している。
壁レスやレスリング自体に大きな差はない印象だが、スタミナ差が勝敗を分ける可能性は高い。
■ 山木の勝ち筋
山木は空手仕込みの蹴り、特にカーフやローキックで荒田を削りたいところだが、荒田はサウスポー。インカーフでは削り切れない可能性が高い。
ただし、三日月蹴りは大きな鍵になる。
山木選手は鋭い三日月を持っているため、ミドルを意識させてからのハイキックは有効な手札になるだろう。
また、荒田の真っ直ぐ下がるディフェンスの癖を早い段階で見破れれば、KOの可能性も十分ある。
逆に、ジャブでプレッシャーをかけながらタックルに入らせてのヒザも有効な選択肢になるだろう。
JTT移籍後すぐの試合であり、大きな変化は見えにくいかもしれない。
しかし、荒田選手のようなタイプを倒すことができれば、その先は一気に開けてくる。
JTT vs パラ八。
この一戦は、その分岐点になる。
是非とも1勝を飾ってほしい。
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