UFC PIの基礎スキルカテゴリをベースにJapan Top Teamの現状を考察します

Japan Top Team(JTT)の現状をUFC PIのMMA基礎スキルカテゴリに沿って考察。レスリングや壁レスの課題、コーチ陣の成長、アマチュア育成環境、そしてS&C導入の必要性まで詳しく分析。

JTTジム・体制解説
UFC PIの基礎スキルカテゴリをベースにJapan Top Teamの現状を考察します

Japan Top Team(JTT)の現状と課題を妄想してみた

※本記事はSNSで見られる範囲の情報をベースにした半分フィクションです。実際のJTTの内部事情ではなく、あくまで考察・妄想としてお読みください。


UFC PIが定義するMMAの基礎スキルカテゴリ

UFC PI(パフォーマンス・インスティチュート)が提示するMMAの基礎スキルは以下の11カテゴリに分けられています。

  1. ストライキング・オフェンス
  2. ストライキング・ディフェンス
  3. ストライキングからのテイクダウン
  4. レスリング・オフェンス
  5. レスリング・ディフェンス
  6. フェンスレスリング・オフェンス
  7. フェンスレスリング・ディフェンス
  8. ゲットアップ
  9. グラウンド&パウンド
  10. グラップリング・オフェンス
  11. グラップリング・ディフェンス

カテゴリから見えるMMA適性

  • MMAは 立技・レスリング・グラップリング の攻防で構成される。
  • 立技からレスリングへの橋渡しが「ストライキングからのTD」。
  • レスリングとグラップリングを繋ぐのが「グラウンド&パウンド」と「ゲットアップ」。
  • ケージ際の攻防は「フェンスレスリング」。

これを見れば、なぜ立技出身選手のMMA適応に時間がかかるかよく分かります。

立技競技でMMAに直結するのはせいぜい2カテゴリ。残り9カテゴリはゼロから習得が必要です。

一方、レスリングや柔道出身はカバー範囲が広く、特にアメリカのフォークスタイルレスリングは7カテゴリ程度を自然に習得できる強みがあります。


JTTの現状(妄想ベース)

現在のJTTトッププロは

「MMAスパー → 課題抽出 → 課題克服練習」

というサイクルを回しているように見えます。

一見合理的ですが、裏を返せば「選手ごとの評価軸がなく、コーチが体系的に管理できていない」とも言えます。

コーチ陣

  • 竹浦コーチ :グラップリングを中心にパウンド有り練習やゲットアップを学習中。壁レスまでカバー範囲を広げられる可能性あり。
  • 小倉コーチ :ストライキングとTDのコンビネーションを意識して学習中。ビリー在籍時の影響もあると推測。

現状では 壁レス・レスリング・グラウンド&パウンド を専門的に指導できる人材が不足し、選手同士の研究や自己学習に頼っている部分があると考えられます。


トップ選手の課題

  • レスリング・壁レスの打ち込み環境が十分に確保されていない。
  • グラップリングは毎日行えるが、MMA特有の練習(壁際、ゲットアップ、パウンド連携)が不足。
  • 朝倉海選手がTRIBEへ出稽古に行く理由は、この部分を補うためかもしれません。

アマチュア選手育成

JTTではフェルナンド選手がグラップリングやアマ選手のサポートをしていましたが、2025年8月で離脱。アマ育成体制に影響が出る可能性があります。

特に重要なのは週5回行われる「MMAセミプロ練」。

ここで以下のようなMMA特有のドリルが組み込まれることが理想です。

  • レスリングドリル
  • 壁レスドリル
  • パウンドありグラップリング
  • ストライキングからのテイクダウン
  • ゲットアップ打ち込み

ポジティブな兆し

  • コーチ陣も選手と同じく成長中 。新しい知識を吸収し、指導範囲を広げようとしている。
  • キッズクラスは人気で生徒数も増加。柔術大会やアマチュア対戦会(AMMAC)を開催できる環境になりつつある。

今後必要なこと

  • MMAレスリングに精通したコーチの参加
  • S&Cコーチの常設
    • 他競技のアカデミーでは当たり前だが、JMMAはまだ遅れている。
    • S&Cは比較的人材を確保しやすく、UFC PIの資料や論文を活用すれば最低限の導入は可能。

まとめ

  • JTTは現状でも工夫して成長中だが、壁レス・レスリング分野の専門コーチ不足が課題。
  • アマ育成環境の整備も重要。
  • キッズやセミプロ育成が機能すればクラブとして大きな強みになる。
  • そして必須なのは S&Cコーチの確保

完璧なジムは存在しません。失敗も含めてジム・コーチ・選手が一緒に成長していくことこそが、今後のJTTに必要なことだと思います。