MMA Get Ups(立ち上がり) 基礎スキル一覧
UFC PIが提供する資料に基づいたGet Ups(立ち上がり)の基礎スキル一覧です。
格オタ的には、この項目でベースに選手のGet Ups(立ち上がり)を見ることで、長所や弱点を見る事ができます。
アマチュア選手やプロ志望の選手は、これを自分に当てはめた時に何が足りていないかの指針とする事ができます。
全ての項目が完璧である必要はないですが「全くできない」「意識してなかった」という項目は明確な弱点と言えるでしょう。
- 🧠 姿勢・メンタリティ:即時性、テイクダウンや不利ポジションを受け入れない粘り強さ
- 🔗 チェーンレスリング対応力:連続攻撃を防ぎながら立ち上がる能力
- 🧠 技術的熟練度:各種劣勢ポジションからの立ち上がり技術
🧠 姿勢・メンタリティ:即時性、テイクダウンや不利ポジションを受け入れない粘り強さ
◉ 定義
「Get Ups(立ち上がり)」において最も重要なのは、倒されたとしても即座に起き上がろうとする強い意志と行動の早さである。
この評価項目では、選手が「倒された状態にとどまることを拒む」姿勢と、何度倒されても諦めずに立ち上がる粘り強さが問われる。
◉ 重要構成要素
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| 即時性(Urgency) | 倒された直後にすぐ立ち上がろうとする素早い判断と初動。 |
| 拒否意志(Unwillingness) | テイクダウンや劣勢ポジションを「受け入れない」という明確な意志。 |
| 粘り強さ(Perseverance) | 連続して倒されても、疲れていても、何度でも立ち上がろうとする精神力と習慣。 |
◉ プロ選手に求められる能力
- 1秒でも早く立ち上がろうとする行動習慣
- どのポジションでも 下にいることを選ばない明確な拒絶意志
- 失敗してもやり直す 粘り強い姿勢と感情コントロール
◉ トレーニング・ドリル例
-
“3秒以内に起き上がれ”チャレンジ
テイクダウンされたら3秒以内に何らかの立ち上がり動作を開始するルールのスパーリング。
-
連続テイクダウンドリル(立ち続ける)
倒されたら即起き上がるをひたすら反復。相手は次々とタックルしてくる。
-
疲労下スタンドアップラウンド
心拍数を上げた状態で、劣勢ポジションからの立ち上がりを繰り返し、精神的プレッシャー下での粘り強さを養う。
🔗 チェーンレスリング対応力:連続攻撃を防ぎながら立ち上がる能力
◉ 定義
立ち上がりを試みる際、相手は複数のテイクダウンやトップキープの手段を連続で仕掛けてくる。
この項目では、それらの連携攻撃を防ぎ続けながら最終的に立ち上がる能力、つまりディフェンス中の適応力と持久力が評価される。
◉ 重要構成要素
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| 初動の防御 | 最初のマウントやコントロールに対して、ガードやベース作りで反応する能力。 |
| 連携攻撃の認知と対処 | トリップ→トップコントロール→マウントなどの連携を予測し、先回りして防ぐ判断力。 |
| 体勢回復と立ち上がりの連動 | 防御だけでなく、体勢を再構築して立ち上がる「反応から再起への流れ」を持続する能力。 |
| 疲労下での継続対応 | 相手が休まず攻め続けても、防ぎ続ける集中力と技術的柔軟性。 |
◉ プロ選手に求められる能力
- 相手の 連続テイクダウンを読み、防御動作を先手で出すレスリングIQ
- ガード/ハーフガードなど状況に応じた ポジション選択と防御の切り替え
- 長時間コントロールされず、 突破口を見つけて立ち上がる持久的対応力
◉ トレーニング・ドリル例
-
連続抑え込み対処ドリル
パートナーがトリップ→トップ→マウントと攻撃連携。被害者は常に防御と立ち上がりを試みる。
-
フェンス際連携ディフェンス練習
金網を背にした状態で、相手のクリンチ→トリップ→マットプレッシャーに連続対応。
-
5連攻撃耐久スパー
相手が最低5回の攻撃を繰り出すラウンド形式。防ぎながら必ず立ち上がる。
🧠 技術的熟練度:各種劣勢ポジションからの立ち上がり技術
◉ 定義
「Get Ups(立ち上がり)」には、単一の状況に特化した技術ではなく、
様々なポジション(ガード、ハーフ、サイドマウント、金網際、タートル、フロントヘッドロックなど)ごとの立ち上がりスキルが求められる。
この項目では、各ポジションの技術的理解と、それに基づく適切な立ち上がり手段の使い分けが評価される。
◉ 重要構成要素
| ポジション | 解説 |
|---|---|
| クローズド/オープンガード | 相手の姿勢と手をコントロールし、スペースを作って立ち上がる。 |
| ハーフガード | 下から片脚を挟んだ状態から、アンダーフックやフレームで相手を遠ざけ立ち上がりを狙う。 |
| サイドマウント | 肘と膝を使ってブリッジ→ヒップエスケープ→タートル→スタンドへ。 |
| 金網を背にした状態 | フレーム+ウォールウォークで壁を使って立ち上がる。 |
| フロントヘッドロック | 首を抱えられた状態から手を外す・相手のベースを崩すなどして脱出し立ち上がる。 |
| タートルポジション | 体を丸めた防御体勢から、四点ベースを作り徐々に立ち上がるか、相手の動きに合わせてスイープや反転を狙う。 |
◉ プロ選手に求められる能力
- 各ポジションにおける 立ち上がりの定石・原則 を理解していること
- 相手の体重分布や動きに応じたエスケープ判断能力
- 体力を浪費せず 効率的にポジション回復とスタンド復帰を繰り返す 技術の洗練度
◉ トレーニング・ドリル例
-
各ポジション別立ち上がり練習
ガード、ハーフ、サイド、タートルなどから、立ち上がり完遂を反復練習。
-
“Get Up Circuit”ドリル
ランダムに与えられたポジションから即座に立ち上がる回転式トレーニング。反応力も同時に鍛える。
-
シチュエーション限定スパー
不利ポジションからの立ち上がりのみを目的とした実戦形式ラウンド。